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未来探偵ミツオ(麗しのクーマ その30)

 エリーは光学迷彩を解かずにバッド・チューン博士に歩み寄る。

 同時にエリーは博士の電子会議室に入室して説明を開始する。

 これまでの経緯を伝え終わるのと同時に背後の扉が開く。

 そこには山本親分が仁王立ちしていた。

 エリーは音を立てないように博士の背後に回り込む。

 後ろ手に縛られている博士の手のプラスチック拘束を解く。

「博士、何か変化は無いか」

 山本親分は鬼の形相で博士をにらみつける。

 博士は首を振ってジタバタと拘束を解けという訴えの演技をする。山本親分はまだ異変には気づいてはいないようだ。

 エリーは続けて足の拘束に取りかかる。

「はたしてそうだろうか」

 山本親分は慎重に博士が座っている椅子に近づいてきた。

 山本親分は博士から離れつつ次は水槽に近づく。

「私は肺魚が好きだ。肺で呼吸して仕草が好きだ。だから呼吸の仕草には、ちょっとうるさい。誰か息を殺していませんか」

 そう言うやいなや、水槽のお世話用の手桶をつかみ、水槽の水を博士に浴びせかけた。

 水の幕ははっきりとエリーのシルエットを浮かびだした。物理的な飛沫は光学迷彩には無意味だった。挿絵(By みてみん)

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