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未来探偵ミツオ(麗しのクーマ その28)
かがり火のホログラムに揺らめく階下へと続く階段がそこにはあった。踊り場があり、180度回り込んでいる。踊り場にもドアがあった。どうやら地下二階との間に、もう一層空間があるらしい。
ふいにそのドアが開いた。
ガヤガヤと二人の男が話しながら出てきた。エリー階下を見ながら動きを止める。進退きわまるとはこのことだ。男達からは酒の匂いが立ちこめている。大声で話しながら上に向かってきた。
エリーは後ろのドアを開けて逃げる訳にはいかなかった。幸い、光学迷彩はかがり火の炎の演出で溶け込んでいた。まだ気づいてはいないと判断したエリーは、壁際に張り付く。左右に体を揺らしながら二人の男達は前後に分かれて階段を上ってきた。エリーの目の前5cm。酒臭い息を残して二人は去って行った。
エリーは何事も無かったかのように階下へ向かって駆けだした。
地下三階に到達したエリーは少しだけ引き戸のドアを開けた。
隙間から様子をうかがう。
一人の男が突き当たりのドアの前で座っている。
見張りが配置されている。
男は暇そうに手元の端末を凝視している。




