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未来探偵みつお(麗しのクーマ その18)
全開にはならない扉。
サブは隙間に対して体をななめにして入室する。
窓の無い部屋。一番奥に大きな机がある。そのむこうにジャンはいた。ただしサブには背をむけている。何かの説明書を眺めながら、手元の部品を見比べている。ジャンの横にサブには見慣れない男がジャンと一緒になって、説明書を眺めている。
「ここを一クリックすると十メートル先では二センチ弓が下がります」
男は繊細な手先の動きで部品のかみ合わせの説明をしていた。
ジャンよりも長身で、ジャンよりも細い。
サブは巨大な机の前まで仕方無く進む。
サブはしばらく待ってみた。
入室の許可を与えたのはジャンなので、サブが目の前にいるのはわかっているはずだ。
サブはそう思い、声はかけれずにいた。待つしか無い。そうサブは考えていた。
どれくらい時間が経っただろうか、ジャンが部品を机の上に置く音が響く。音も無く椅子が回転し、ジャンがサブに向き合う。
「クーマすばらしく売れているよ」
ジャンは笑みをたたえてサブに話しかけた。
サブはいやいやと謙遜する。




