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未来探偵ミツオ(麗しのクーマ その10)
クーマは手近にあったお酒の入っている段ボールの箱によいしょっと小さくつぶやいて腰掛けた。落ち着いたクーマが二人に話し始める。
「ミスターグリーンという全身緑の男はご存じですか」
ミツオは煙を吐き出しながら頷く。「大物ばかりを脅すやっかいな奴だろう。何となく知っているよ」
クーマはどうすれば自分の要求を通すことが出来るのかを考えるような間をふくめて言葉を続ける。
「私は、グリーンにある目的の為に作られました」
サブが口をはさむ。
「もしかしてジャン親分を脅しているのか。世の中に消せないものは無い男だぞ」
サブはあきれている。
「はい。案の定、捕まりました」
ミツオが聞く。
「今現在、拘束されているのか」
「はい」
クーマが上目遣いに答える。ミツオはクーマを見据えながら口を開く。「自業自得だな。どうも出来ない」 クーマはミツオの拒絶にかぶせるように懇願する。
「グリーンの生体反応がなくなれば、私のネットワークを通じてジャン親分のゆすりのネタがばらまかれます。同時に私の機能も停止するように設定されでいるのでず」
店の入り口が大きく開く気配があった。
「きゃわいい!そんなことさせない」
エリーが仁王立ちでそこにいた。




