176:野郎二人旅
前回に引き続き野郎二人旅。
短編集、ある日々の物語も地味に更新してます。久しぶりのルークメインだったりします。
素直に喜べない勝利を超えて、現在街道を歩いている。街道とは、場所と場所を繋ぐ道だ。当たり前なのだが旧とつくということは、現在の道は使われていないというわけだ。
イメージしやすく言うと某ゲーム会社から発売されたゲームでキューブな据え置き機で発売された最後のファンタジーシリーズの一つ、クリスタルから出る雫を集める冒険で一番最初に向かうダンジョンといえば通じるだろうか?あそこのボスのカニなんだが初めてだと意外と苦戦するんだよな。
ちなみに俺はあそこだけをひたすら周回して入手出来る全装備品を回収してから次に進むということをしていた。お陰で復活アイテムがめちゃくちゃ増えた。今度リマスター出るみたいだからちょっと楽しみだ。
まぁそんな感じで朽ち果てた橋や、荒れに荒れた道、そしてそこに集まるモンスター、まさにダンジョンって感じだ。なんだけど・・・
「なんで巨人しかいねぇんだよ」
「このエリア巨人型モンスター多いからな」
この距離からでもズシンズシンと音が聞こえるし、遠くの巨人の姿も見える。一部ある林の上に頭だけ突き出ている巨人もいるしなんだこのエリア。
「ちなみに普通ならこのエリアに入るのはレベル60来てからだな。普通は別のボス倒して街道通ってガストレードに行くのが普通だ」
「おいこら案内人、なにしてくれてんじゃこら」
野郎なんちゅうところに連れてきとんじゃこら。普通に俺より(レベルは)格上しかいないじゃねぇかよ。
「でもガゼル倒せたし行けるだろ?」
「倒せたの偶然だけd・・・まさかお前」
「やってやったぜ!」
「だと思ったよちくしょう!!」
目が弱点で狙い打たないと倒せないボスがゲーム序盤の終盤位の位置にいるのおかしいもんな!! ハメられたよこんちくしょう!!! 手伝わなかったのは俺が戦えるか見てやがったな?
「・・・・ハァ、まぁいっか」
実際ガストレードには行ってみたいと思ってたんだ。天匠流の師範代がいる街の一つだし会ってみたいと思ってたのは確か。
あとカトレアから聞いた話だと闘技場もあるみたいだし強い奴もたくさんいるだろう。あわよくば今後の糧にできるような何かと出会えれば嬉しい。
「おいゴリラ、俺のこと騙したんだしこっから先はお前も戦えよ?」
「わーってるって!流石にここのやつら相手にサボったりしないって!」
「ならいいけど」
流石にマー坊守りながら巨人の相手とかめんどくさいからよ。
―――――◇――――
「その心臓貰い受けるってな!!!」
『Ooooooooooooo!!!!!』
「アールナイス!!!」
現在巨人と戦闘中です。俺が弓を作ったということもあり今回は後方支援に徹し、前衛としてマー坊に攻めてもらっている。
使っているうちに勘も戻ってきて狙い通りに矢が飛んでいくようになってきた。という訳で眼を潰すためにひたすら目を射抜いている俺が居る。
いま相手にしているのは鳥頭の巨人『ジ・ガース』、振り回している棍棒による攻撃と時折行うついばみ攻撃が厄介だ。全長は足から頭までで3m程度、大した相手じゃない。
しかし巨人型モンスターは結構耐久力があるのかなかなか沈まない。攻撃パターンこそ単調で避けやすいが一撃は重たかった。
それもあり、二人でそれぞれ戦うよりも久々に連携的な感じで戦おうということで俺が完全に後方に下がり、こうして戦っているわけだ。
だってマー坊、後方でまともに戦えるスキル持ってないんだもん。やっぱ戦闘狂じゃねぇか。
「オラァ!!!」
方天戟で目を打たれ悶える巨人の足を切り裂く、それを何度も繰り返していくマー坊は傷口から出た体液で全身が真っ白に光っている。
「オラオラどうしたァ!!!でかいのは図体だけかぁ!!?『爆砕戟』!!!」
自分の後方から大きく振り上げて前方を叩きつける一撃が巨人の足を切断した。それによりバランスを保てなくなった巨人が大きく倒れていく。傾いた為狙いやすくなった顔へ再び矢を放ち、矢は再びその目を貫き抉った。
『Ooooooooooooooooo!!!!!!!!!!!!』
「失せろ木偶の坊!!!」
倒れこむ巨人に合わせて跳びあがったマー坊の一撃がその首を捉えた。それだけにとどまらずその場でコマのように大回転を始めて何度も首を切り裂いていく。
巨人はマー坊を捕まえようと手を伸ばしたが、振るわれる方天戟を止めることができず、逆に被害を増やしてしまう。
「『星読み』開始『流星』よ駆けろ」
――――◇――――
・『星読み』及び『流星』発動。効果対象『アール』『俺はマー坊』
・『攻撃力』『魔力』『素早さ』上昇
・『特殊効果:レアアイテムドロップ率上昇(特大)』『特殊効果:MP回復効果上昇(60秒)』付与
――――◇――――
『特殊効果:レアアイテムドロップ率上昇(特大)』
・戦闘終了時に入手できるレアアイテムの確率が大きく上昇する。
――――◇――――
俺はというと進化した星読み人のスキル『星読み』と『流星』にてどんな効果が付与されるようになるのか試しつつ援護をしている。
共通しているのは以前まで、一人を対象していたのだが、『EXジョブ:星の錬金術師』を継承し『星読み人:星彩』に変化したことで対象を二人にするというパワーアップをしたのだ。
さらに『星読み』はバフ対象を”二つ”から”三つ”へ、『流星』は特殊効果付与が”一つ”だったものが”二つ”付与へと進化を遂げた。
どちらもランダムなので何が起こるかは分からないが、強化なのは間違いない。特に『流星』で得られる『特殊効果:○○』は時間制限こそあるが、戦闘に関するものであれば、ハズレがないので確実に有利な状況へと運ぶことが出来る。
と言うか、いま地味に嬉しい効果出たな。錬金術師はかなりアイテムの消費が多いからアイテムドロップ強化は助かる。レアアイテムドロップ強化ということもあり、『錬金術師』などの生産職にとっては相性がいい。今度から目的の素材持ってる奴と戦うときはこれが出るまで『流星』使おう。そうしよう。
「うっし!終了!」
「乙〜」
全身体液まみれ白まみれのマー坊が矛先に肉片つけて戻ってきた。前もそうだけどこいつ獲物を見せびらかすのが好きなのな。それでいいのか医者の卵。
――――◇――――
・『ジ・ガース』を撃破しました。
・素材:鳥巨人の心臓(2kg)×1獲得
――――◇――――
うわ、多分レアドロップなんだろうけどキモ。巨人の心臓とか何に使えってんだよ。
焼いて食うのか?すぐ思いつくのそれくらいなんだけど。
「お、巨人の大胸筋きた」
「なにそのキモさ全開の素材」
「レアドロップ。焼いて食うと美味い。ちなみに一番美味のは心臓だな。ドロップ率極小の最高級素材で、巨人狩り一週間やって一個出たらいい方だ。一つ1000万Dで売れる」
「そっかぁ・・・ところでこれなんだと思う?」
取り出したのはずっしりとした肉の塊。マー坊は直ぐにこれがなんなのか理解して若干呆れつつも答えてくれた。
「金欠にバレたら間違いなくPK案件」
「だよなぁ」
そんな高級素材とか聞いてないよ。とりあえずこれは今度全員集まった時に焼肉にして食べるとしよう。金には困ってないし。
しっかし巨人の数が多い。しかも仲間がやられてるのに助けに来ないでタダ様子見しかしてない巨人どもも中々薄情な奴らだ。近づけば戦いになるけど、近づかないと攻撃もしてこない。
やる気あんのかこいつら?
「そういえばアール、今更なんだけどよ。前に言ってたPV登場でもらったコードの中身ってなんだったんだ?」
「・・・・・・・・・・あ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・やっべ忘れてた。
「もしかしてそういうパターン?」
「おう」
確か貰って直ぐにコード入力だけはしてたはずだからアイテム欄にあるはずだけど・・・・お、あったあった。
ウィンドウにて選択し、アイテムポーチから取り出したのはプレゼント箱。ご丁寧に『我らが剣聖アール殿へ』と達筆に書かれていらっしゃる。
とりあえず開封してみようということで結ばれたリボンを解き、箱を開けると、急に発光しだした。やがてゆっくりと光が治まってくると俺の手には星座のような何かが描かれている矢が握られていた。
「「・・・・・・」」
しかもこれなんか見覚えが有るデザインな気がするんだよな。占いの館で占いの最中に現れる光の紋章にすごく似ている。
い
いやいや流石にこんな形で教えてくる訳無いじゃんよ?ねぇ?
――――◇――――
・大切なもの:『古びた星の矢』
・偶然手に入れた古びた矢。何かの星座が描かれているがこれが一体何を意味するのかは不明
――――◇――――
「なぁ?アール?」
「言うな。わかってるから」
これ絶対にエクストラジョブのきっかけ案件だろ!!?
モンスターでハンターなゲームでは私はガンスか弓です。最近はオンライン行く時は剣斧使ってますけどね。メインはそっちです。
金リオ許さねぇ。俺のチケット返せマジで




