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160:剣聖Ⅲ

審判の結果は如何に・・・まぁ、決まっているんですけどね。




「お前ら今度は別の意味で黙るんじゃねーよ」



こいつら俺が掲示板確認できるの忘れてて大暴露大会してやんの。指摘してみたら皆一斉にぎょっとして俺とウィンドウ交互に見てんの。その後顔真っ赤にする奴と目を合わせてくれないやつの二択になるのね。



「そろそろ時間だな・・・」



俺のウィンドウに映る審判までの時間は残り1分。さてエクスゼウスがどんな対応をしてくるのか、俺はこのあとどうしていこうか全てが決まるわけだ。



にしても30分ってこうしてると長く感じるよな。謎パワーのおかげで痛くはないんだけど、体の感覚があんまりないんだ。



あれだよあれ。麻酔打たれてる感じ。



「というかお前ら、掲示板に書いてたけど俺についてこなくていいんだぞ?」



「「「???何言ってる/の/のかな?いかない理由ある/の/か?」」」



さいですか・・・・んじゃぁルーク。



「る「僕の好きにしていいって前に言ったのはバカ師匠でしょ?」・・・そうだった」



そう言えば忍者討伐後にそんな話もしてたっけ。あ、それで思い出した。



「そう言えばルーク、あの時の約束どうする?」



「忍者倒した時のやつ?うーん・・・もう少し考える!」



「あいよ」



その約束も今後どうなるかは保証できないけどな。断罪コースなら俺は今後街中にはいられないし。そう言えばもしそうなった場合エクストラジョブこれ以上習得できねぇじゃん。うわ最悪。それは萎えるな。



「くだらないこと考えてるね」



「くだらなくなくない?せっかくエクストラジョブ二個目だぜ?やっとここからって時にこれ以上入手不可能とか泣けるだろ?」



「まぁ確かに。それにしたって今じゃなくても良くない?」



呆れたように苦笑いをするリーク。それに対してにこやかに返答する俺である。周りは・・・・あ、そう言えば俺のジョブのこというの初めてじゃね?おっとざわざわしてきたぜ。ハハッ!やっちまったぜ!



・・・・・やっべマジでやらかした。もう少し隠しておきたかったのに・・・どうせならびっくりさせたかったぜ。





―――――特殊サブシナリオ『断罪』

―――――制限時間終了





遂に来たか。おぉ、ちょっとドキドキしてきた。俺の今後は一体どうなるのでしょうかね?



「ヒャッ!!?」



「なにっ!?」



「うわッ!!?」



「うぉ!!?」



『ヌゥ!?』



『ヨォ!?』



直後、俺を磔にしている十字架から衝撃波が起こった。衝撃波は近くで陣取っていたリークたちを吹き飛ばす。



更に不思議なエネルギーのような何かが十字架ごと俺を空中へと浮かび上がらせた。せっかく浮遊しているのに磔にされているせいで感覚が全く感じない。畜生メ!



いや、よく考えたら割と自分で跳んでるから不思議でもないな。



「「「アール!!?」」」



「師匠!!クソ!!なんだよこれ!!!」



「なんでよ!!なんでアールがこうならないといけないのよ!!!」



「リーク落ち着け。これが総意ってやつなんだろ?」



結局俺のやった行為は認められなかったってことだ。仕方ないさ。第三者からしたらすごい鍛冶師を殺した大悪党、ギルドマスターを殺した大罪人だ。



例えそれがゴブリンによって殺されていたとしても見えるように殺したのは俺なんだ。



「後悔はしてねぇよ。だから気にすんな」



「なんでよ・・・・・バカァ・・・・・」



泣き崩れるリーク。実を言うと俺としてはリークにこうなって欲しくなかったっていうのもあった。だから俺がやったんだ。ゲームとは言え、ゴブリンの擬態した姿とは言え、人間を殺すところを見たくなかったからな。



流石に磔は予想外だったけど。



リークから目線を変えて、周りを見てみれば皆申し訳そうにしている奴、泣きそうになっている奴。怒っている奴がたくさんいる。



正直こうなるなら、これから先今までと全く同じような関係とは行かなくなるだろう。俺は気にせずとも相手からしたら俺に全部責任押し付けたとか、感情に身を任せてとんでもない事を言ってしまった相手とか思うだろう。



それも踏まえて今後改めて関係を作り直していけばいいさ。時間は無限じゃないけど、不可能はない。今までと同じだ。やりたいようにやる。それだけだ。



「まぁ、今後も立場はあるだろうけどよろしくn・・・・・え?なにそれ?」



え、ちょっと待ってくれない?俺の目の前にドデカイ槍が二本出現したんだけど?明らかに俺にに向かって飛んでくるような感じなんだけど? え!!? ちょまっ!!?



まてまて!!? しかも普通に刃のあたり太くないか!!? 俺の腕周りと同じくらいの太さはあるぞ!!? それが二本とかまじで!!?



しかも三又に分かれてる上に返し刃ついてるように見えるんだけど嘘でしょ!!? あれ絶対に痛い奴じゃん!!?まって!!? 断罪ってまさかとは思ってたけどそういう意味でも断罪すんの!!?



しかもギュルギュル回転し始めてないっ!!? えぐるの!!? グリグリとモツを抜くの!!? いやこれ抜くとかじゃなくてミンチじゃん!!?



「あ・・・・アハハァ・・・・・あかんコレ」



今にも飛んできそうなんだけど!!? 待ってくれって!!? 覚悟してたつもりだけどこれはさすがにえぐいって!!? 痛みで泣いちゃうぞ!!? 男が大泣きするって!!!



あ、飛んできそう・・・オワタ\(^ω^)/だれかたっけてぇ・・・・・



さすがに痛いのは嫌です。無駄なあがきと嘆きですねはい。復活したら覚えてろよ此畜生・・・・ごめんなさい、悪いことしないからさすがにドリルは勘弁してください。




エクストラモードって体に受けるダメージ相当痛いから出来れば痛くない方向に変えて欲しい。絶対に刺されたら麻酔のような何かは切られると思うから。現在やりきった感あるからアドレナリン出てないし、痛いことされたら絶対に泣いちゃう。



助けてブレイブマン・・・・・演奏の後に見せた君の勇気を今、僕にください。疲労とかもろもろで今やられたら絶対に心折れる・・・









「なんとか間に合ったようだな・・馬鹿者が、心配をかけさせるな『天津雀:激翔』」



「全く君は変わりません。良い所でもありますけど悪いところでもあるんですからね?『月下水天:鏡雀』」











直後、懐かしい声が聞こえた。その声の主はそれぞれの武器でドデカイ槍を一撃で破壊。更にそのまま接近してきて凄まじい剣の軌道を持って俺を貼り付けにしていた十字架だけを破壊した。



解放されたことで下に落ちるのだが、剣を収めた一人の声の主にお姫様抱っこの形で空中でキャッチされ、そのまま静かに地面に降りた。



そのまま優しく下ろされた俺は三十分ぶりに地面へと足をつける。といっても抱かれたままだけど。そして俺を開放してくれた二人の声の持ち主。知らない顔ではなかった。むしろとても関わりのある二人だった。



「お前はどうして会うたびに厄介事に巻き込まれるかもってくるのだ・・・」



「初めて会った時からトラブルが抱きついてくるような人でしたからね。本当に」



「あ・・・アハハ・・・・・」


その剣術は見るもの全てを魅了し、斬られた事すら気づかせない。愛用する武器は最後まで愛を誓った男との約束の剣『世捨刀:ムスビメ』改め『紡刀:ムスビメ』。



人と魔人の血を持つ美しき女性。二代目剣聖アアリー



その剣術は『初代剣聖ニオーグ』直伝。彼亡き後に彼の全てを継承し今に伝え続ける世界最古の剣。愛用するは友と永遠を誓うために握った証の剣『結刀:ショウカク』



数万年の寿命を持つと言われる妖精族の元女王。四代目剣聖マリアーデ



「どうなのだその辺。何か言うことはあるか?いや、言え、命令だ」



「謝罪以外ですよ?」



「あーっと・・・・そういう星の下に産まれたんですかね?」



二人にとっては数百年ぶり。俺にとっては数ヶ月ぶりの再会であった。



二人の姿は最後に会ったとき、つまりアフターストーリーでのラストバトル。邪神戦と変わっていない。

アアリーは長い銀髪をポニーテールでまとめていて。装備も最低限の篭手とブーツのみ。それ以外は普段着と何ら変わり無い。



マリアーデは元女王とは思えないほどラフな姿で軍用ワンピースといえばいいのだろうか?それを見につけている金髪のロシア美人と言えばわかりやすいだろうか?そんな感じだ。



俺の答えに呆れるふたりは揃って肩を落としてため息をつく。



「・・・この馬鹿者が・・・本当に・・・変わらないな」



ゆっくりと地面に下ろされて、そのままマリアーデは俺の頬を撫でる。そう言えばさっき石投げられた時に出来た傷が残ってたっけ。マリアーデの手が暖かい光を帯びてその傷を治してくれた。



「君が昔の君のままだと分かりましたから安心しました」



腕を組みつつも柔らかな笑みを向けてくれるアアリー。



「あ・・・はい・・・どうも・・・ありがとうございます?」



「戯けめ、褒めてないぞ」



なんていうか、このやりとりが懐かしくて、思わず笑ってしまいそうだ。他のプレイヤーNPCそっちのけで思わず笑ってしまうよ。



「久方ぶりだなアール。転生したと聞いたときは驚いた。全く変わってないのも含めてな」



「久しぶりですアール。変わらぬ君が見られて嬉しく思います」



「あ・・・あはは・・・・・お久しぶりです。アアリー。マリアーデ」



―――――◇―――――



『世界よ、ついにこの時が来た』



『人々は彼を救おうとした。その想いが星に届き、そして伝説を再び表舞台へと呼び戻したのだ』



『伝説は大切な友人の為にその姿を見せた。繋いた絆が彼を救い、彼女たちと引き合わせたのだ』



『星の歴史がひとつ刻まれた瞬間である。』



『伝説の存在。世界をたった一人で動かせる力を持つ者だけが呼ばれる名前『剣聖』その中でも過去に世界を救うべく戦った三人の剣聖』



『二代目剣聖アアリー、四代目剣聖マリアーデ』



『そして、神すら切り裂く究極の技を持って世界を救った英雄、五代目剣聖アール』



『彼らの姿が時を超えて今再び歴史へと刻まれたのである』




―――――特殊サブシナリオ『断罪』判決

――――アールを『断罪しない』

――――想いが世界を駆け抜けて、彼と共に時代を作った伝説の剣聖、アアリーとマリアーデが世界へ帰還した

――――プレイヤー名『アール』に称号『五代目剣聖』を付与

――――『断罪しない(93%)』を選んだすべてのプレイヤーに称号『信じる思いを持つ者』を付与

――――『断罪する(7%)』を選んだすべてのプレイヤーに称号『悪の道を貫く者』を付与

――――イベント限定特殊サブシナリオ『学者ゴブリンが引き起こす悲劇の連鎖』終了




―――――◇―――――



アナウンスとともに、悪夢からようやく全ての人が解放された瞬間だった。



人の思いは世界を駆けて、時空すらの超えて行く。


剣聖物語より

二代目剣聖アアリー

四代目剣聖マリアーデ

そして・・・五代目剣聖アール

以上三名がエクスゼウス公式でプラネットクロニクルに登場


感想お待ちしています。



言い訳ですが、最近時間取れなくて誤字修正がちゃんとできない。本当にごめんなさい。時間でき次第まとめて修正したいのでもうしばらくお待ちください。


あと、私のことをお気に入りユーザーに登録してくれた方が100人になりました。皆さん本当にありがとうございます。これからも頑張ります。


ブレイブマンネタわかる人いるかな?

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