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149:ボス攻略

作業もとい攻略法探しの始まり


編集ページで一部書き直してたらネットから遮断されてて全部飛んだ悲しみ。

二度と編集ページで書くもんかと誓ったのです。



一日ゆっくり休んで二度目の挑戦。向かうと広場には既に直立で待ち構える巨人の姿。



「赤」



「青」



見え方はやはり同じ。二人が揃って同じ色が見えるとはならない。やっぱり色にギミックがあるのだろうか?でもだとしたら二人で見え方が違う理由にはならない可能性もあるし・・・・



いいや、考えるのやめた。



「とりあえず今日は昨日とは違う方法を色々試すか」



「二回攻撃に同時攻撃、時間差攻撃に連続切り替え攻撃・・・色々出来そうだね」



時間だけはたっぷりもらったんだ。全部試してみよう。一度泉送りになることも視野に入れてな。






――――◇――――






数時間後。



俺とリークは仲良く泉で目を覚ました。そうだよふたり仲良く撃破されたよ。ギリギリ逃げきれなくて俺たちがやってた時間差攻撃をモロに受けてふたり仲良く即死だったよ。



首をへし折られなかったのでその点は安心したけど、無表情のまま攻撃されたのは流石に怖かった。



「「・・・・・」」



何なんだよあの巨人。やれる攻撃は全部やったつもりだ。スキル攻撃も通常攻撃も全部。色毎に攻撃を変えてみたりもしたがまるで効果がない。



「何かヒントないかな?」



「洞窟の中は全部探し回ったしなぁ・・・・」



お決まりのトラップがないかとか隠し部屋がないかとかくまなく探し回った。頭の中にこのダンジョンの地図が出来ているくらいにはな。



それでも全くそんなお決まりは存在せず、目の前にあるのは難攻不落のボスのみ。モンスターに関しても無限湧き。一度泉に戻れば復活しているのは『星の祭壇』と同じだ。



レベルも上がらない所を見ればエクストラシナリオ仕様である。



「なんかさ?色々思い出してみない?ここに来るまでの会話とか、プレシアプラレア姉妹との会話の中に何か無かったかとか色々」



「それしかないよなぁ・・・」



思い出すとしたらプラレアの言葉だろう。星の錬金術師の継承者はプラレアだ。なら彼女は何らかのヒントをくれているはずだ。とは言っても、すぐに思い出せるのは以前俺が入手した『星の〇〇』とつく素材アイテムだけだ。



それが星の錬金術師習得に必要なものとは言っていたけど、ここに入ってくるときには何も持っていなかった。持ち込むアイテムでクリアする訳ではない。となればここにあるものでなにか作れればいいんだがあいにく俺もリークも生産職のジョブではない。



「うわぁぁ!!もう!!自分でなにか作れたらなにか出来そうなのに!!」



「言うなって・・・・・俺たち生産系のジョブはとってないし出来ないことをかんがえて・・・・“できない”?」



そうだ!!忘れてた!!馬鹿か俺は!!そうだよ!!そうだった!!俺たちは今”エクストラモード”で”エクストラダンジョン”に挑んでるんだ!!ははは!!そうだった!!



出来なくて当たり前なんだ!!!この空間で一ヶ月近くいるからどうしてもジョブスキルに頼らざる状況だったけどそうだよ!!!そもそも俺もリークもジョブスキルなんてあって無い様なものじゃないか!!



全て自分の手でやる必要がある。スキルによるアシストで簡単に出来るようになる訳じゃない!最初から最後まで全部自分の手で行う必要があるんだよ!!



リークだって呪文の解読にかなり手間取った!”ウィンドウ片手”解読してなんとか使ってたじゃないか!!俺だって剣士ジョブだってスキルを発動させるけど、その動作をするのは最後は自分だ。言葉だけで発動はしないしモーションアシストなんてない!



「だったらもしかして・・・・・!!!」



「???あっ!!?そっか!!」



リークも同じ結論に至ったみたいで同じくウィンドウ画面を開く。



開いたのはウィンドウ画面。その項目をもう一度隅から隅まで探す。ジョブの説明項目。一画面で全て書いてあったからスクロールの必要はなかった。でももしも”スクロールすることで見えるものがあるならば”・・・・



「これって・・・・!!」



「くっそ〜やりやがったなエクセゼウスさんよぉ〜!!」



そうだ。エクストラモードにジョブの概念はあっても、その縛りはない。武器はなんでも装備できるし、剣士でも呪文さえ暗記していてMPさえあれば魔法や魔術が使える。通常覚えないジョブの専用スキルだって意のままに使えるんだ。



だったらさ?”生産系のジョブ”でもそれは例外じゃないはずだ。そしてこのダンジョンでは少し歩いただけでアイテムがたくさん入手出来る。



アイテムに関係のあるジョブでありつつ、俺たちが今挑むダンジョンは『星の”錬金術師”』習得のためのダンジョンだ。



無いわけがない。錬金術師に関しての説明がな。





・神官


・錬金術師





一番下の神官の更に下、スクロールすると現れたのは錬金術師の項目がはっきりと存在している。

最初から答えはあったのだ。ジョブに関するウィンドウの中にこの状況を打破できる可能性がはっきりと。



そして錬金術師の項目を開けば書いてある。錬金術にて制作できるアイテム一覧とその素材がしっかりと記載されている。そして錬成のための陣の書き方、発動の仕方に必要なモンスターの素材とアイテムまでしっかりと。



そして見つけた『星屑の欠片』『星屑の花』『星屑の果実』の錬金方法。そしてその効果。



いくつかの工程を踏まなければいけないが制作は十分可能だ。ここで入手できるアイテムをフルに使えば作れる。



くそぉ〜悔しいなぁ。こんなすぐ近くに答えがあったんだから。入る前にちゃんと手に入れたアイテムの説明を見とけば良かったぜ。それにウィンドウにもちゃんと目を通しておくべきだった。



「うわぁ〜悔しいなぁおい」



「アハハ・・・まさかこんな簡単な方法だったなんてね・・・さっきまでの私たちってばバカだよね」



全くだ。色々とありすぎて見落としが結構あったよ。ついこの前ゲームパッケージの裏とかそんな隠された要素の話をしたばかりなのにこんなふうに隠されていた攻略法に気がつかなかったのは流石に恥ずかしい。



「だな・・・とりあえず・・・」



「うん。とりあえず」



「「明日からだな・・・ふふ」」



二人してもう一度泉へとダイブして凝り固まった体と頭を柔らかくするべく泉につかることにした。

明日から頑張ろう。











「さてリーク君。まずは何を作りましょうか?」



「ハイ、アール先生!まずは『星屑の花』を作るためのアイテム製作です!」



「その通り!最初に使うのは『ヒカリハナ』『星の欠片』『砂』です。それぞれ別の分量必要ですね。さて計りはありますか?」



「はい先生!コップがわりに使ってた計量カップがありました!これ使えば分量が図れます!!」



「よろしい!では早速実験を始めよう!」



「はい先生!!・・・・・プクク・・!!!」



「なんだこの茶番・・・!!!」



なんというか次の道が見えてふたり揃って気が緩んでる。でも楽しむのが一番だ。それに実際これからするとこは理科の実験見たいなものだし。



と言うか計量カップあった時点で少しは疑うべきだったな。これ確実にここでアイテム作れって言ってるようなものじゃん。



多分スキルによる制作だとスキル選択して素材選んで、スキル発動で完成するんだろうな。それをせずに俺たちは今から文字通り自分たちだけでやっていくんだ。



「んじゃ俺が錬成陣を書くから分量任せていいか?」



「りょうかい。上手に書いてね?」



作業を分担し、俺はウィンドウを開きながら地面に錬成陣を書いていく。気分は兄弟でフルメタルアルケミストの登場人物だ。



序盤でいきなり『持って行かれたァ!!』は当時衝撃だった。とか思い出しながら地面に錬成陣を書いていくこと30分。意外と書くの大変だな、錬成陣。



「こっちは出来た。そっちは?」



「ばっちり!」



必要な三つの素材はそれぞれの分量に分けられていた。これで準備は完了。後は決められた場所に素材を置いてっと・・・



「MPに関してはリークの方が詳しそうだし最初は頼めるか?」



「オッケー、エクストラモードで魔術使ってた訳だしそれくらいは任せて」



一度でパッと出来るものではない。何度か素材を順序よく錬成陣で混ぜ合わせていき、最終的に魔力で結合させていくことでようやく完成するのだ。これが結構面倒な工程だ。フィクションと実際にやってみるのじゃ全く違うな。



◇三十分後



「「で・・・できたぁ・・・!!!」」



星屑の花を作るための最初の素材、『星屑の花弁』が完成した。時間をかけてゆっくりと錬成したこともあり、失敗することなく一つ完成。



これを後七つ。その後別の素材を使って『星屑の幹』を錬金し、最後に『星屑の花弁』『星屑の幹』を錬金してようやく『星屑の花』が一輪完成する。



長い道のりだ。



しかもそれだけじゃない。他にも『星屑の欠片』『星屑の果実』も作るつもりだしそれ以外にも作れるアイテムは全部つくる。



後でまた必要とかになったら面倒だからな。今のうちにまとめて一定量作ってしまうのだ。



そんでもって改めて錬金術師の項目に記載されている錬金アイテム(一例)と書かれている項目を、見れば見るほど出るわ出るわ。俺たちが苦労してたことは一体なんだったのかと思うほど攻略に役立つアイテムの数々。



戦い方ではなく、アイテムさえちゃんと使えば簡単に攻略できると確信できる効果がずらりと並ぶ。



ステータスが初期に戻ったのはもう一度初心に帰って見直しをしろってことだったのだ。本当にいやらしい伝え方だよ。



これなら時間加速の理由もばっちりわかる。一人で全部やるとしても最短一ヶ月はかかる。二人でやれば多分その半分。



それにしたって現代社会でそれだけの時間ここに費やすのは至難の行動。更にそれ専用ゲームではなくて、ここはプラネットクロニクルというMMORPGの世界。自分がいなくても時間は勝手に進む。



それに乗り遅れないための処置がこの特殊空間だったのだ。修行のためとかじゃねーじゃんか。全部クリアするための準備だった。もう少しあの時疑って色々調べるべきだった。



俺も疲れてたのかねぇ。



「んじゃリーク、こっからはひたすら地味な作業と資材集めの繰り返しだ。覚悟はいいな?」



「もちろん!アールと一緒だしそれに、こういうこと嫌いじゃないからね」



こうして正しい意味でのダンジョンクリアのための下準備が始まった。




―――――◇―――――




「主任。ようやくアールくん気がつきましたね」



「私としてはもう少し気づくのが遅くなると思っていたわ」



言ってはダメかもしれないけれどアールくんは基本戦闘職。生産系のジョブは取らないしダンジョン内で生産ジョブがやるような工程に気が付くのは中々難しいと思っていた。正直あと彼らの時間で数ヶ月遅れていたらゴブリンもあるから一度強制的にキャンセルをかけるつもりだった。



けれど彼女さん・・・いえ、もう彼女はリークと名前を呼んでもいいレベルに私たちの中では格上げされているわね。



リークの一言でそれに気がついて正しい攻略法を見つけたアールくん。それにしたってさすがとしか言いようがないと思っているわ。



「それにしてもこうなればもう攻略は時間の問題ですね」



「そうでしょうね。ギミックさえ解ければアールくんの敵じゃないわ。それに今は頼もしい味方も一緒ですもの」



「あぁ・・・我らが生み出した月光真流を新たに己の力で学びし少女・・・いや女性よ・・・彼が我らが神ならば、貴女は女神である・・・・」



「しゅにーん、Gがトリップから帰ってきません」



「放置しておきなさい。ついでに休憩室に投げ込んできて。そいつ一ヶ月近く休み取ってないバカ変態だから」



いくら人間観察が趣味だからって一ヶ月もテーブルとモニターに張り付きっぱなしとか変態以外になんて言えばいいのよ。こっちは部下の出勤人数とか勤務時間とか管理大変なのよ。



「主任も休まれては?最近休憩とってませんよね?」



「馬鹿なの?休んでるわよ。上が休まないと下が休まないでしょ?」



だからこうして一時間に十分の休憩はしているわ。仕事を全部投げ捨ててアールくんの様子確認というスーパー休憩タイムよ。ちなみに最近お気に入りはリークさんに教えるときに容赦のない攻撃の中に見せる優しさを見つけることよ。



「主任〜助役DDから出勤日数多いって苦情きてますよ〜」



「あーはいはい、なら来月適当に休むからって返事しときなさい」



言われなくともわかってるわよ。けどAIのお仕置きが思った以上に楽しくてみんなで遊んでたんだから仕方ないでしょ?やりすぎてAIが泣き出しちゃったんだからフォロー大変だったのよ。



それ自体は嫌でもなかったしむしろ遊び見たいなものだったし。けどやっぱり勤務扱いになるから大変なのよね。変態企業でも黒くないのよ。変態ホワイトが私たちのやり方よ。



なんか特撮戦隊のパロディーでいそうね。変態ホワイト。



「主任〜今すぐ休めって助役DDからです」



「あぁもううっさい!!『アナタが開発にいても同じようなことするでしょ』って返しといて!!」



と言うかアイツを上に上げたのは私だけど!それにしたってしつこいのよ!!それが良い所でもあるけども!!



「『それを言うの卑怯・・・部署変えるぞコノヤロー』だそうです」



「『変えたらそこで本気出すぞコノヤロー』って返しときなさい」



「うっわ・・・・主任の本気とか他部署潰す気ですか?リアル『主任ひとりでいいよね』状態じゃないですか?」



当然でしょ。アンタたち変態とは次元が違うのよ。私は次元を超えた変態、アナタ達は次元を超え掛けている変態。まだ同じ土俵には立ってないのよ。



「と言うか受話器寄越しなさいよ。W経由で話すのめんどくさいわ」



連絡するなら直接電話しなさいよ全く。え?なんでVR空間で受話器なんだって?趣味よ!!



電話といえば私の中では受話器!これだけは譲れないわ!!このためだけにリソースを使った私を崇め立てなさい!!



「いえ、これ全部主任の反応予想した上で送られたファックス読んでるだけです。あと企業スパイの駆除命令来てますよ」



「チィッ!!!」



「「主任と同じレベルの変態助役DDヤバ過ぎる・・・」」



相変わらず反応予想が素晴らし過ぎることですね!!ハイハイ私の負けですよ!!と言うかスパイの片付けくらいDDなら片手間で終わるでしょうに。



まぁ仕方ない。負けたしおとなしく仕事受けますよーだ。



「J、仕事よ、企業スパイの黒歴史炙りだして名前は全部匿名で全世界に流して晒しあげなさい。本人には忠告メッセージを送ってあげて。痕跡を残したらどうなるかわかってるわね?」



「御意」



さて、私ももう少し休憩したら仕事に戻りましょうかね。


結論

マジモンの作業が攻略の鍵であった

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