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144:エクストラダンジョンの洗礼

この数日で、色々とありまして感想への返答や、誤字修正が数日遅くなりました。すみません。

もう取り敢えず落ち着いて、元気になってきたので、またよろしくお願いします。



プラレア搜索のために俺とリークはプレシアに見送られながらトンネルへと進んでいく。うっすらと光るロウソクが足元を照らしている。



少し進んだ先には階段がありどうやら地下へ進んでいくことになるようだ。



「リーク、こっから先はエクストラダンジョンだ。油断するなよ」



「・・・・うん」



「お前がエクストラ関係でなんか思う所があるのは反応的に分かった。あとで改めて聞いてやるから今は切り替えて欲しい。大丈夫か?」



「・・・ホントによく気づくよね・・・時間できたら話させてもらうね」



自然とリークの手が俺の手を握ってきたので、俺も握り返す。ふたり仲良く階段を下りていくと星読みの祭壇で見たあの時と同じ扉が目の前に現れた。



「この先からダンジョンだ、覚悟はいいか?」



「・・・出来てるよ」



覚悟ができているなら行こうか。二人で扉に手をかけて扉を開く。開いた先に広がっていたのは真っ白い空間。次の瞬間、俺たち二人は光に飲み込まれた。












――――エクストラシナリオ『星を生み出すものの試練』開始します



――――開始するとクリアするまで戻ることができません。よろしいですか?



YES



――――エクストラダンジョン『流星の眠る神殿』は特殊ダンジョンとなります。『流星の眠る神殿』では現在の総ステータスは全て1に戻り、スキルは全て封印されます。



――――ステータスが初期状態に戻りましたのでSP20を割り振りしてください。初期ジョブを選択してください。



――――エクストラダンジョン『流星の眠る神殿』でのステータスはこのダンジョン外では適用されません。




・・・・・・・・は?まさかここに来て今までの積み重ね全否定と来るか。やってくれるなエクストラダンジョン。



アール Lv1

メインジョブ 選択してください

サブジョブ 

HP 100

MP 20

攻撃力 5

防御力 5

魔力  5

素早さ 5

命中率 5

幸運  5


SP 20




久しぶりに見たな初期設定。とりあえず外とは違うステータスとして登録されるみたいだから気にせずに割り振ろう。



多分仕様はエクストラモードと同じだから身体能力に加算されることはない。となれば気持ちそうなっていて欲しいと思う割り振りでいいだろう。





攻撃力 10

防御力 5

魔力  5

素早さ 5

命中率 5

幸運  20



これでよし。次にジョブだけど・・・選択しないでも進めるのだろうか・・・・試してみよう・・・・・うん。ダメそうだ。とりあえず何があるのか確認してからだな。



剣士

槍使い

弓兵

魔法使い

呪文使い

神官





選択できるのはこれだけか。ジョブによるステータス変動は・・・・・なさそうだ。なら戦い慣れてる剣士ジョブでいいだろう。普段から一番慣れてる戦い方だし。




ジョブ:剣士(EX仕様)

専用スキル

・一文字切り(範囲攻撃)

・十文字切り(範囲攻撃)

・ブレイズスラッシュ(強化範囲攻撃)

・闘気開放(攻撃力上昇)

・威風(敵集中率上昇)






スキルはまぁ使うこと無いだろうけどこんな感じか。

最終的にはこんな感じになったな。



アール Lv1

メインジョブ 剣士

サブジョブ 

HP 100

MP 20

攻撃力 10

防御力 5

魔力  5

素早さ 5

命中率 5

幸運  20





後は星読み人を手に入れた時みたいにいけばいいか。決定。



――――ジョブ:剣士専用の装備に変更されます。



武器:アイアンソード

頭:

胴:レザーガード

腕:錆び付いたブレスレット

腰:レザーコイル

脚:バトルブーツ

アクセサリー:



これって・・・あの時マンイートバークはめ殺した時のアイテムだよな。なんで装備されてるんだ?確認は・・・・この状態だと無理か・・・・仕方ない。進めよう。




――――確認:よろしいですか?


OK。



選択が終わったので確認するとどこかに落下するような感覚を感じる。十秒ほどその感覚でいると、一気に視界が開けた。



立っていたのは復活用の泉と扉だけがあるシンプルな空間。まぁそういうことだろう。以前挑んだ星読み人のダンジョンと同じってことだ。



「・・・・・アール?」



後ろから声が聞こえたので振り返ればリークの姿があった。同じように初期装備で身を包んでいて日頃見る装備とは天地の差だ。



俺とほぼ変わらない装備構成。違うのは持っている武器くらいだろう。剣を持つ俺に対してリークは本を持っている。魔法使いあたりにしたんだろう。



「お、リークか、ここにいるってことは、入る資格はあるみたいだな」



「うん・・・そう言えばアールもこれ装備に入ってる?」



首にかけられていたのは『風化した首飾り』。以前三代目の死霊が乗り移ったリッチモドキとの戦闘で手に入れた使い道のわからないアイテムだった。



「いや、俺にはなかったな・・・代わりにこいつがあった」



「ブレスレット・・・あの鳥蛇倒した時のアイテムだよね?」



その後二人で現状の確認と装備の確認をすることにした。特に大きな変わりはなし、スキルもアイテムもゼロ。装備も現状つけているもの以外はなく、ジョブチェンジもできそうにない。



身体能力は案の定変化なし。エクストラ仕様のままだ。



とりあえず現状分かることはこんなもんだろう。泉も他の泉と変わらないみたいだし。ただ少し予想外だったのはクリアするまで出られないってところか。けどまぁ出るつもりはなかったし大した問題じゃない。



俺がジョブ『剣士』を選択したように、リークは『呪文使い』を選択したらしい。



呪文使いとは『五階級の呪文』と『五種類の色』そして『十二種別の呪文』を組み合わせることで様々な効果を使い分けて戦うジョブ。



階級は『第一』から『第五』まで習得でき、数字が上がるほど効果が高くなる。


第一(エアスト):初級

第二(ツヴァイト):中級

第三(ドリット):上級

第四(フィーアト):最上級

第五(フュンフト):究極級



色は何をするかを決定づける。



(ロート):攻撃

(ブラオ):回復

(ヴァイス):防御

(グリューン):支援

(シュバルツ):呪い



最後の種別は十二星座になぞられており、それぞれ効果が違う。



乙女座(ユングフラオ):術者のHP回復

牡羊座(ヴァッダー):術者のMP回復

牡牛座(シュティーア):術の効果UP

双子座(ツヴィリング):二回攻撃

水瓶座(ヴァッサーマン):効果が広範囲化

射手座(シュッツェ):術の攻撃力1.2倍~2倍までランダムで上昇

天秤座(ヴァーゲ):対象のステータス値変更

山羊座(シュタインボック):対象のMP減少効果

獅子座(レーヴェ):対象の防御力を無視

蟹座(クレープス):対象の攻撃範囲UP

魚座(フィッシェ):対象のステータス最大値がランダムで減少

蠍座(スコルピオーン):対象のステータス最大値がランダムで上昇




以上22種類の呪文を組み合わせて戦うのがジョブ『呪文使い』そのパターンは300にもなり、極めればどんな状況であろうとも切り返すことが可能だろう。



例えば『第三の赤:双子座』の呪文を唱えれば魔法で言えば上級魔法で二回攻撃となる。



実際に見た訳ではないが、攻撃・支援に限らず、対象がいる場合、呪文のエフェクトはプレイヤーが思い浮かべるものがそのまま具現化するらしい。



火の玉を思い浮かべれば火の玉が、氷の槍を思い浮かべれば氷の槍が出るらしい。聞いていると初心者からなんてものが使えるんだと言いたくなるが、自分の想像力とパターンさえ覚えればかなり使い勝手がいいらしい。



それこそレベル100まで戦い続けることだって可能らしい。



リークが今回『呪文使い』を選んだ理由は初期ジョブが元々『呪文使い』で臨機応変に対応できるからと言っていた。



ちなみに現在元々のリークがメインにしていたジョブ『魔術女帝』は現存する魔法に関するジョブ『魔法使い』『呪文使い』『神官』『賢者』『魔術師』『聖者』全てを習得し、すべての専用スキルを習得した後に、さらに特殊なボスをソロ撃破しなければ習得できないジョブだという。



改めて聞くとリークがトップに君臨している理由が分かる。ひとつのジョブを習得するだけでも大変そうなのに、それを六つ習得し、さらにすべての専用スキルを開放しているのだ。相当やりこんでいたんだろう。



しかも初期ジョブの呪文使いがこれなのだ。いや、多分これがぶっ飛んでるんだろうけどそれにしたってだ。生半可な気持ちじゃ無理だろうな。



「んじゃいくか」



「うん」



リークの凄さを改めて確認しつつ、お互いの現状の確認は終わり、扉を開けて先へと進む。扉の先はよくある洞窟型のダンジョンだった。



道の端にはゴツゴツした岩があったり、青白く光るコケなんかもある。試しにコケを手に取ってみればアイテムとして俺のポーチに追加されたので、おそらくこのダンジョンではアイテムとなりうるものを手に取れば自分の持ち物に加えられるんだろう。



「その辺の石も拾ったらアイテム扱いみたいだよ」



「マジかよ・・・・」



足元の砂利を拾ってみたのだがアイテム『鉱石の砂利』としてアイテム登録されたのだ。使える気がしない。



「ねぇアール。拾えるもの拾いながら進んでいかない?」



「だな、拾えるってことは後で何か使えるだろうし」



拾えるアイテムを拾いながら先へと進んでいく。俺もリークもMAPはすみずみまで探索していくプレイヤーなんだよ。





----◇-----





歩くこと数分。色々と珍しい名前のアイテムだったり、誰が見てもそれ以外に言い様がない『砂』や『石』などのアイテムを結構入手した。そんな風に探索しながら洞窟を進む。


でもモンスターには出会わないんだけど、一体どうなってるんだろうか?



「・・・行き止まり・・・だね」



「はぁ・・・仕方ない。もどる・・・・前にようやくおいでなすったぞ」



歩いてきた道の奥から数匹の小型モンスターと思われる気配が近づいてきた。完全にこちらをロックオンしている。



「俺が前、リークが後ろでいいな?」



「うん。それに・・・出ても邪魔になりそうだから」



それぞれ武器を構えてモンスターの姿が見えるのを待つ。



「ディア!行くぞ・・・・あれ?ディア?」



あれ?そう言えばどこいった?扉の前までは確かに俺の頭の上で寝てたはずだぞ?いや今は仕方がない。ディアなら多分大丈夫だ。案外ダンジョンの前でまだスヤスヤ寝てるかもしれないし。



とりあえず切り替えよう。



そうしてこちらに迫っていた二匹モンスターの姿を見た。大きさは30cmくらいで、全身紫色の丸い体に大きな口、それに翼。それ以外には特に主だったものは見えない。



何かのカードゲームで似たようなモンスターいそうだな。クリーチャー?それともスピリットか?少なくともユニットでこんな奴は見たことはない。



「ま、先手必勝ってな!『初月雀』!」



姿さえ目視出来れば既に俺の射程範囲だ。悪いがさっさと仕留めさせてもらおう。



『キキキィ!!』



「・・・あれ?」



俺が放った斬撃は直撃し、斬ったと思ったんだが斬撃がぶつかった瞬間に”後ろに吹き飛んだ”だけだった。



いや、俺のレベルは低いしその影響かもしれないな。吹き飛んだ丸い奴らは体勢を立て直しまたやってくる。数をこなせば倒せるだろう。



「『初月雀』」



一直線に飛んでいく斬撃を二匹のモンスターは交わすことなく真正面から受けた。吹き飛んだし直撃した。したのだ。



『キッキキー!』



大きく口を歪めながら、歯を見せながらモンスターたちは再び飛び上がりこちらに向かってくる。効いてないみたいだ。



「リーク、俺の攻撃は効かないみたいだからお前の呪文で頼む」



「『第一の赤(エアストロート)双子座(ツヴィリング)』・・・・・あれ?嘘っ!?出ない!?」



『キキキ』



リークの呪文がスカり、何も起きなかった。二匹の小型モンスターはまっすぐこちらに向かってくる。



「リーク落ち着け!初期レベルまで戻されてるんだ!詠唱破棄は出来ないはずだ!」



「っ!!」



そこを考慮に入れてなかったか。いや、仕方ないといえば仕方ないか。



向かってくるモンスターを殴り飛ばし、蹴り飛ばし、時に切り裂く、だけどやっぱりダメージを与えられているようには思えない。



攻撃は直線的なので対処は余裕だからいいんだけど、目に見えてダメージがないのは少々不安になる。『星読み人』習得の時のダンジョンではある程度目に見えて攻撃は効いていたし、月光真流が効果的だった。



いや、あの時が特別事例だっただけかもしれない。今目の前で起きてる事こそ本来『エクストラジョブ』習得のための試練なのかもしれない。よし、切り替え完了。



「上等だ・・・どっちが先にへばるか勝負と行こうや」



持久戦なら負けねぇ。




昔あったポケダンにあったレベル一からやり直しのダンジョンである。

知ってる人何人くらいいるんだろう?

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