Boogie-woogie
翔さんと亮さんが、ステージの前の空いたスペースに立つ。
「それじゃぁ、何する?」
「お前が決めろ!」
「あの、いい感じでお願いします!」
「わかった。いい感じね!」
孝さんが親指を立てて返事をする。
「今ので伝わんのかよ!」
亮さんは相変わらず、ツッコミ役のようだ。
「こういうときに大切なのはフィーリングなんだよ。よく言うだろ、聞くんじゃない感じろって」
「ちょっと違う!」
「とりま、始めますか!」
翔さんは大きく伸びをしながら言う。
「晃一君入るかい?」
「いえいえいえ! 自由すぎて何をやっていいかわかりません」
「まぁ、そうだよね。僕もよくわかってないよ」
そう言って、苦笑いしながら楽器を手に取る。
「孝さん、なにやるの?」
「踊れる曲って言ったら、ブギウギでしょ!」
「あ、確かに! いいね!」
「それじゃぁ、やりますか!」
半音の音も混じりながら流れるように音の階段を昇っていき、名前は知らないが映画などでよく耳にする小粋な音が流れ始める。
「あ、身体が勝手に動く!」
「亮、俺の早さについてこれるか?」
「早いだけじゃ意味ないんだよ!」
「お前ら! 俺抜きでなにやってるんだ!」
扉の方に目を向けると、仕事終わりの健太さんが立っていた。
「俺も混ぜろ!!」
そうして、健太さんもドラムで加わりだダンスミュージックに拍車がかかる。
最終的には翔さん、亮さん。そして、見知らぬサラリーマン二名と外国人の男性と犬一匹が参加して終わった。
あれだ! 頭の中に映像は流れてるんだけど、うまく言葉にできない!
ダンスやパントマイム、サイレントのコントを言語化するのは、野暮な気がしてきた。
ブギウギのリズムにのせて、あなたが一番面白いと思うシーンを思い浮かべてください!
将来、映画化のオファーが来たらちゃんとやります(笑)




