Do me 1
こんばんは、お待たせしました!
筆者の都合により、これから土日のみ投稿していきたいと思います(^^)
一様、文章のほうはできているのですが、自分も書くことを楽しむために描きたいシーンから書いてしまっていて、あいだがない状態です(笑)
あと、名前の変更です。
男性主人公→大木晃一
たけさん→健太
てつさん→孝
かずさん→長一
全て書き終わったあと、また添削する際に変わるかもしれませんが、よろしくお願いします!
僕は駅の改札を出て、地下街を通って先日訪れたジャズバー『In the mood』に足を向けた。
地上に続く階段の手前に、天井から照らすひだまりのような場所を発見した。
何度もこの道を通っていたが、この光に気づいたのは今日が初めてだ。僕の中でなにかが変わったのだろうか?
その原因があるとしたら、先日のジャムセッションであろう。つたなく、世の中にありふれていているはずの音が僕にとって特別に感じられた日。
いつもと違う一歩を踏み出すと、こうして目に見える世界が変わっていくのかと思い、なんだかこの気付きが自分には世紀の大発明のように思えて、なんだか誇らしかった。
店に入ると、カウンターには孝さんがいた。
「晃一君だっけ? 二日ぶり」
「先日はどうも」
そういって、会釈をしててつさんから2つ離れた席に腰を下ろした。
「あら、いらっしゃい。 また、来てくれたのね!」
カウンターの奥の方から、鈴さんが声をかけてくれた。
今日は、ジーンズに白シャツとカジュアルな服装で、髪を上で束ねていた。
「ご注文は、なににしますか?」
「生ビールでお願いします」
「ちょっと、まっててね」
注文を受けるとサーバーからビールを注ぎながら、鈴さんが話しかけてきた。
「このあいだは驚いたでしょ。いきなり、演奏することになって。嫌じゃなかった?」
「いえいえ、楽しかったです! 嫌だったら、また来てませんよ」
「そう、ならよかった。あの人、少し強引なところあるから」
「そこが、この店の味だよ」と、たかさんが笑いながら付け加えた。
「みなさんは昔から一緒にジャズをやられてるんですか?」
「いや、俺らがやり始めたのは2年前ぐらいかな、このお店がオープンしたのも半年くらい前だからね」
「ここは、健太が仕事終わりによく来る飲み屋だったんだけど、マスターもご年配の方でね。店を閉めようかって時にたけが安く譲ってもらったんだよ」
「譲ってもらった?」
「ああ、ここの建物はもともと前のマスターのもので、昔は色々なお店が入っていたんだけど、今はこの通り不景気でテナントも全然入らなくてさ。このビルの修繕とか安く請け負うって条件で格安で貸してもらってるんだ。そのおかげで、俺らはのんびりやれて爆音だしても怒られないんだけどね」
「お待たせしました! たかさん、本日は夏野菜もりもりカレーで~す」
「あ、ありがとう! 毎日、違うもんだしてもらって悪いね」
「毎日食べてるんですか!?」
「あぁ、店出すときにたけに、お前は毎日来いよとって言われたから、カレーだったら毎日食べてやるよって言ったら、本当にバーのメニューにカレー追加しやがった」
「あら、先週は週に五回しか来てくれなかったじゃない。私、寂しいわ……」
「十分でしょ!」
「ダメよ、このお店はたかさんのカレー愛で成り立ってるんだから、週に十回は食べてくれないと」
「五回来ても一日二食も食べなきゃいけない! もう旦那より鈴ちゃんの飯食ってるよ、俺!」
「たかさんが食べきれなかったカレーは全部、あの人の胃袋に入ってるから、どっこいどっこいよ」
「あいつもカレーライフ送ってるのか!」
「当然よ!」と、すずさんは笑いながら言った。
「今日、健さん遅くなるみたいなのよ」
「どのくらい?」
「カレー三杯分くらいかな!」
「時間の尺度をカレーにするのはやめて!」
「たかさん、一杯目は食べ終わったみたいね」
「よし、坊主! 音楽の時間だ!」
「ベースならないわよ。このあいだ、久しぶりに使ったら反りがひどかったから修理にだしてるの。ウッドベースならあるけど……。弾いてみる?」
こうして、僕はウッドベースを初めて弾くことになった。




