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オンバシャ様 ――襖の向こうで呼ばうもの  作者: 楠瑞稀


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8.【オンバシャ様之事】



【オンバシャ様之事】



 家ノ最奥ニ、封***タル部屋有リ。

 其ノ**祭壇アリ、「オンバシャ様」ナ***ヲ祀ル。


 オンバシヤ様ハ、**富ヲ齎**云フ。

 然レ**、村ノ守ル神ト**ナル。


 オンバシャ様ハ、人ノ子ヲ好ミ*ク*フト云フ。

 又、鏡ノ如ク人ニ**声ヲ真似ル。

 ****テ旅ノ僧**賜ハ**札ヲ、襖**側*貼リ、***封*。


 札ヲ剥ガ**カ**。

 襖ヲ開ケルベカラズ。

 声ヲ掛ケルコトナク、努々返事スルべカラズ。


 但シ、七年ニ一度、祭ノ日ヲ選ビ、**開クコ**許サレリ。

 開ケタ**ハ直チニ古キ**剥ガシ、**ナル札ニ貼リ**ベシ。


 何故ナレバ、オンバシャ様ハ囃子ノ音ヲ嫌フ故ナリ。

 祭ノ囃子鳴リシ間ニ、疾ク済**ベシ。



 ――以上、曾祖父ノ幼キ**聞キ伝ウ**記ス。





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