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093●遺物
「リンリン、また古代の遺物が見えてきたぞ。」
「あれかあ。おおきいね。きれいな黄色だね。」
「そうだな。だが、あいつは信仰の対象ではないな。」
「じゃあ、なぜあそこにあるかも、わかんないの?」
「少なくとも、オレは知らないな。・・・きっと何か理由があって、あそこにあるんだろうがな。」
ふたりはゆっくりと‘それ’に近づいた。
文字が見える。
古代文字である。
リンリンが古い記憶を呼び覚まして、読み上げる。
その遺物の名は
‘ユキカゼ’
そう読むことができた。
緑の森のはずれ。
大昔は海であった場所。
‘ユキカゼ’は静かにその身を横たえている。




