079●背に腹は & 080●王への使者 & 081●天と地と
079●背に腹は
星の欠片が次々と南の大陸を襲う。
朝も、昼も、夜も。
山に、森に、海に・・・。
為す術もなく逃げ惑う人々。
彼ら彼女らにできるのは、ただ、祈ることだけである。
ゼルド・ファルマ王のエルドランは決断する。
ラベンダー公国に助言を求めるのだ。
080●王への使者
なに?!公国の使者が来たのか?
こんなに早く、どうやって?
まあ、いい。
すぐに通せ!
直接、問いただす!
081●天と地と
「陛下、お初にお目にかかります。この機会を頂戴しましたこと、このうえなく光栄に存じます。」
「前置きはよい!あの‘赤い彗星 シャー・サバイバル’、対応策はあるのか!」
「ございます。」
「どうすればよい!包み隠さず、申してみよ!」
「簡単なことでございます。天の動きは地の反映。これだけ地が乱れていれば、天が乱れることも必定。」
「そなたは・・・戦をやめよ、というのか?」
「左様でございます。さすれば、たちどころに星の欠片は、落ちてくることはございますまい。」
「・・・くっ。苦し紛れの詭弁ではないのだな!」
「間違いございません。我が名にかけて。」
「・・・おい、ラグナに即時撤退の命令を出せ!すぐにだ!・・・使者のそなたには、撤退が真に効果があるのかを見届ける間、ここにいてもらおうか。もし、その言が真実でなければ、覚悟をしてもらうぞ。」
「仰せのままに。」
その男は柔らかな微笑みを浮かべ、深く頭を下げた。
ー聞いていたな、アリス。出撃を許可する。全ての隕石を撃て!軌道を変えよ!
ー承知いたしました。マギ、ガイ、レオ、発進するぞ!




