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068⚫️彗星?いや隕石なんですけど

「陛下。ラベンダー公国より、親書が届いております。」

「ラベンダー??どこだ、それは?」

玉座に深く腰掛けたエルドラン王が笑う。

「現在、ラグナ殿下が攻略中の北の大陸にある、弱小公国にございます。」

「ふん。そんな輩が何用だ。命乞いか?」

「いえ・・・。誠に不遜ながら、’近く貴国の領土に天から星の欠片が降り注ぐ。津波の恐れあり。領民を高所へ避難させよ’、と。」

「星の欠片だと? 戯言を。追い詰められたネズミの、小賢しい脅しだな。」

王は鼻で笑ったが、側近は言葉を継いだ。

「ただ、王立天文台からも、遥か彼方に’赤く光る星’を観測した、との報告が上がっております。」

「赤く光る星? 彗星か何かか?」

「天文台も、まだ断定はできぬと。」

「ほう。面白いではないか。その’赤い彗星’とやらが、我が国に厄災をもたらすというのか。面白い!」

王は豪快に笑い飛ばした。

「では、その星を’赤い彗星 シャー・サバイバル’と名付けよ。真に降ってくるというなら、受け止めて投げ返してやるわ!ハッ、ハッ、ハア!」

その笑い声の裏で、空の赤みは刻一刻と、その濃度を増していた。


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