056⚫️直面する事実
ラベロとボロス。
ブリッツとキャサリンの子どもたちである。
ブリッツは次元断層に巻き込まれ、この世界線にやって来た。
伝説のガンファイターである彼の死とともに、
ラベロとボロスは母のいるスクラップ・ポイントを出て、冒険の旅に向かった。
スクラップ・ポイントは’巨竜’に守られた聖地である。
かつてこのコロニーが存亡の危機に陥った時、
別の成り行きで世界線を越えた’サラとジム’が、
カンナ平原地下に眠る古代の宇宙戦闘艦を起動させ、
攻め寄るガンファイターの大群を空中からの威嚇射撃で退けた。
’巨竜’は 'サラとジム’によって封印されたのち、
空高く舞い上がり、静止衛星となった。
時は過ぎ、ラベロはラベリア、ボロスはボレリアの建国の父となる。
さらに時代が流れ、両国は対立の時期を迎えるが、
ウィルフレッダとロイがその紛争を鎮めた。
物流は安定し、大陸は’パクス・ラベリアーナ’’と呼ばれる平和の時代を迎える。
’魔王’と恐れられたカナタ・エーデルマンも、
プリンセス・エレナの世界線より、ロイの手でこの地に転生している。
日々は穏やかに過ぎていく。
しかし、それは壊滅的危機が二度と起きないという保証ではない。
世界の安定は、誰かに委ねられるものではなく、
自分たち自身で維持されるものだ。
天変地異があれば、人の力はあまりに無力である。
内なる怒りや執着をどう抑えるのか。
天災に備える団結力をどう保つのか。
世界線や時間軸に関わらず、
それらは人が常に直面しなければならない’事実’である。




