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055⚫️何上戸?
「だからな、もう前の夫のことは忘れたほうがゼッタイいいって!」
バーバラはグラスを叩きつけるようにテーブルへ置いた。
「いや、それはわかっているのだが・・・。ボビーがわたしの既婚歴をどう思っているか、気になる。」
マチルダはひとくち飲み、グラスの氷をカラカラと鳴らした。
「あいつはお前にベタ惚れだ! いいかマチルダ、男は過去の女の写真を横に並べるが、女は過去の男の写真の束のてっぺんに’今好きな男’の写真を置くんだ! そうでなきゃ子ども産めんぞ!」
「いや・・・そうだな。うん。どうしたらいいんだ、わたしは?」
「お前から迫らんと、ああいうオトコはダメだ! 伝統的シンデレラ願望は捨てることだな!」
「うむ。いや、よくわかった。・・・で、貴官とトーマス中佐の場合はどうなのだ?」
「ぐっ・・それはだなあ!・・・よくわからん!」
「他人のことはよく見えても、自分のことはわからんものだな。」
マチルダは酔うと絡むクセがあるのである。




