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057⚫️上陸
「ラベリアにか! 南の大陸から、それほどの大軍が上陸したというのか!」
報告を受けた大臣の指が震える。
すでにヴァルターは故郷を守るべく、公国を後にして現地へ向かっている。
ならば、ボレリアの国境線は無事なのか?
ラベンダー伯の動向はどうなっている!?
「ラベリアとは同盟関係にない。ゆえに動けぬ・・・とのご返答です。」
「・・・うーむ。伯らしいと言えば、あまりに伯らしいが・・・。」
大臣は苦い表情で腕を組んだ。
「とにかく、我が国は沿岸の警戒を怠るわけにはいかん! 公国のウィルフレッダ、いや、職務中は男性扱いだったな、ウィルフレッド宰相と連携せよ!国境を固めるのだ!アーサー陛下には、わたしが直接、ご報告する!」
ボレリア筆頭大臣の額を、一筋の汗が伝い落ちる。
戦乱の世が、再び幕を開けるのか。
胸を締めつけるような暗い予兆に、彼はただ、静かに震えていた。




