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覚醒者学校の唯一無二の生徒  作者: 霧野夜星


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第七十四話 全国覚醒者学校ランキング戦

「ボス部屋までもう少しか。でも今は止めとこう」


 星斗達は最上階の転移の石碑の部屋から冥月ダンジョンを脱出して、次の日、彼らは十階の転移の石碑の部屋にやってきた。


「まず十一階に行って、そこから宝箱を探しながらギリメカラ狩りだ」


 星斗達は最短距離で十一階に行って、一日かけて十二階と十三階を探索する。その次の日は、十五階から探索を初めて、十四階まで一日かけて踏破した。

 これで星斗達はすべての階の宝箱を発見し、魔法の槍、雷の杖、聖戦士の鎧、アイテムボックスのスキルブック、詠唱短縮のスキルブックなどを手に入れた。


「アイテムボックスのスキルブックは、ハイダークエルフが使ってくれ。それで闇の杖と雷の杖をアイテムボックスに収納しておいて、使う魔法によって使い分けるんだ」

「了解しました。これで私の魔法がさらに強化されますね」


 雷の杖  攻+45 雷魔法20%強化


 アイテムボックス(通常スキル)

 異空間に20キロまでの物を、

 収納と取り出しができる。


「詠唱短縮は俺が使うか」


 最初に入手した詠唱短縮のスキルブックは、ハイダークエルフが使ったので、今回は星斗が詠唱短縮を習得する。


「今日はもう引き上げよう。ほかの使わない装備品やスキルブックは売ってしまおう」


 そして次の日からも星斗達は冥月ダンジョンでギリメカラ狩りを続け、ここに来てから七日目に二個目の貫通のスキルブック、十二日目に三個目、十五日目に四個目の貫通のスキルブックを入手し、星斗はレベルが51になっていた。


「これで全員分の貫通がそろった。もうギリメカラは見たくもない。今日はさっさと帰って、明日、デュラハンを倒すぞ」


 星斗は旅館に帰り、スマホで覚醒者協会のホームページなどを見てデュラハンの情報を集める。そして次の日、星斗達は十五階の転移の石碑の部屋からボス部屋の前までやってきた。


「デュラハン戦の作戦を考えようと思ったけど、もう全員が貫通を習得して全部の攻撃が通るし、いつも通り、俺とゴールドナイトが前衛で、ハイダークエルフと仙狐が後衛で戦おう」

「はっ! 召喚者殿に勝利を!」

「デュラハンはAランク上位です。同じランクのマグマドラゴンを倒せた私達なら必ず倒せます」

「クオーーーーーン!」

「よし、いくぞ!」


 星斗達はボス部屋の扉を開けて中に入る。すると広い部屋の中央の床にある魔法陣から、黒い馬に乗った闇の鎧の騎士、デュラハンが現れた。その騎士は、首から上がなく、首の上にあるはずの頭を左手で抱えていた。デュラハンは、鎧の中には実体がなく暗黒のガスが充満していて、その闇の力で動くAランク上位のモンスターだった。


「侵入者を処刑する……」


 デュラハンは右手で闇の剣を持ち、左手で自分の頭を抱えながら、星斗達に向かって馬を走らせて接近してくる。すると、


 デュラハン

 ユニークスキル

 剣術(A) 闇魔法(A) 馬術(B) 


 どれを誰にコピーしますか?


 と星斗の目の前にウィンドウが表示され、


「馬術は珍しいけど、今回はパス」


 ゴールドナイトが黄金軍馬召喚のスキルを持っているが、今まで馬が必要な場面がなかったので一度も使ったことがなかった。ちなみにダンジョンボスのユニークスキルをコピーしなかった場合、ダンジョンを出てボスが復活すれば、その時にまたコピーすることができた。


「氷神飛翔斬!」」


 突撃してくるデュラハンを狙って星斗が巨大な冷気の飛ぶ斬撃を放つ。それが直撃したデュラハンは、斬撃と冷気の複合ダメージを受けて馬から転げ落ちた。


「グハッ!」

「ヒヒーーーン!」

「ゴールドナイト、行くぞ!」

「はっ!」


 星斗達は、馬から落ちたデュラハンに接近し、ゴールドナイトがハイオーラブレード、星斗が氷結斬を使って攻撃し、さらにハイダークエルフがシャドウチェーンでデュラハンを拘束しつつダメージを与える。その後も彼らは有利に戦闘を進め、そのままデュラハンを倒した。その後、大きな宝箱が出現する。


「Aランク上位相手でも、私達だけで苦戦せずに倒せましたね」

「ああ、俺達は確実に強くなってる」

「では、宝箱を開けましょう。何が入っているか楽しみです」


 ハイダークエルフにそう言われ、星斗が宝箱を開けると、中に魔石(特大)、暗黒の剣、エメラルドが入っていた。


 暗黒の剣  攻+78 闇属性武器


「闇属性の剣か。いつか役に立つかもしれないな。宝石は興味ないから俺には換金アイテムだ。よし、これで冥月ダンジョン完全クリアだ。今日は旅館に泊まって、明日帰ろう」


 星斗達は冥月ダンジョンを脱出して旅館に帰り、戦いの疲れを癒してその日が終わり、次の日に自宅へ帰る。

 そして次の日から星斗は学校生活に戻って、クラスメイトやライジンギルドのエースパーティとダンジョンに潜ったり、趣味のゲームや漫画を楽しんだりして日々が過ぎていく。

 そして全国覚醒者学校ランキング戦の当日になる。星斗は学生服を着て、〇〇県〇〇市にある試合会場に来ていた。彼は昨日、近くにあるビジネスホテルに泊まり、今日はそこから試合会場に来ていた。


「選手の控室は……あっちか」


 試合会場の入り口の案内を見て、星斗は通路を進んでいき、選手の控室に入る。すると控室の入り口にいた係員が彼に話しかける。


「ここは選手控室です。生徒手帳を提示してください」


 星斗は係員に第七覚醒者学校の生徒手帳を見せる。


「第七覚醒者学校の本条君ですね。では空いてる席でお待ちください。時間が来たらトーナメントのくじを引いてもらいます」


 係員にそう言われ、星斗は空いてる席に座り周囲を見渡す。すると控室にはたくさんの長い机と椅子があり、そこにすでに到着していた選手達がいて、彼らは正面にある大型のモニターを見ていた。そのモニターには、今日の試合で使われる舞台や観客席の様子が映されている。


(今日の試合は全国中継されるから、それをここでで見れるのか)


 星斗はその映像を見ながら考える。


(人の目があるから、今日も全力では戦えない。でも優勝賞品は豪華だろうし、たくさんのユニークスキルをコピーしたいから、優勝はしたい。また学生のレベルを超えないように戦おう)


 その後、しばらくして、くじを引く時間になる。すでに今回出場する全員がこの控室に集まっていて、正面のモニターのとなりの壁に大きなトーナメント表が貼ってあった。


「それでは時間になったので、トーナメント表のくじを引いてもらいます。まず第一覚醒者学校、山内君」


 最初の選手が前に出て、箱に入ったくじを引く。するとそのくじには数字が書かれていた。


「山内君は二十四番ですね」


 トーナメント表には、一から四十七までの数字が書かれていて、係員が二十四と書かれている場所に、山内圭吾と書かれたシールを張り付ける。そして七番目に星斗が呼ばれ、彼がくじを引くと、そこには十番と書かれていた。



 次回 放送開始 に続く

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