②
彼女達はそのまま高速道路をひた走り四国は香川まできた。
そこで高速道路を降りると市街地を抜け田畑に囲まれた牧歌的雰囲気漂う場所へとついた。
とは言っても、辺りは陽も落ちたせいかすっかり暗くなっている。
「随分寂しいところに来たけど…」
サクラは思わず不安気な声を出してしまったがリアシートのアイツは鼻歌まじりでそのような感じはは微塵もない。
しばらくサクラとヨシを乗せたバイクは田舎道にしてはだだっ広い道路を走った。
するとなにやらキラキラしたものが不似合いなだだっ広い道路の先に見え始めた。
「工場?」
サクラの疑問をよそに、おケイのZ3は迷うことなくその工場の門扉を潜る。彼女の900ニンジャもその後を付けていく。
そしてその工場の正面口と思われるエントランスの前でおケイのZ3は止まり、エンジンを切った。
「ご苦労様。ここが今夜のディナー会場よ」
彼女はサングラスを取るとニッコリと微笑んだ。
「ここ…」
サクラがヘルメットを脱いで改めて辺りの様子を伺う。
リアシートのヨシに至っては目が点になっている。というかキツネにつままれたような表情を浮かべていた。
「ねぇおケイ。ここって工場よね?」
ヨシは正面口の向こう側に見えるプラントを指差しながら表情もそのままにおケイに答えを求めた。
「そうよ」
涼し気に言い放つおケイ。
「なにが『そうよ』だオラー!!」
がーっと、なりながらヨシはリアシートから飛び降りておケイの元へとズカズカと歩み寄る。
しかし彼女の目の前に突如として一人の黒服姿の男性が立ちはだかった。ヨシはその行足を止めてその男性を足元から根目回しながら見上げていく。
「ちょっと、あンたなんなのよ」
ヨシが幾分、威嚇気味に口を開く。しかし、その男性は微動だにしない。
「塚本、準備はよろしくて?」
その男性越しにおケイの声が聞こえてきた。
「はっ。お嬢様の仰せの通りに手はずは整っております」
塚本と呼ばれた彼は彼女の問いかけに機敏に反応すると真横に一歩動きおケイに対し頭を垂れた。
「ん。よろしい」
満足気な表情のおケイが男性の影から現れる。
「あなた方。ついてきなさい」
プラントに併設されている事務棟のようなビルにおケイと塚本と呼ばれた男は身体を向けると、その中にへと入っていった。
その様子を見ていたサクラとヨシは顔を見合わせる。
「どうすんの?」
サクラはヨシのポカンとした表情のヨシに聞いた。
「どうって…行くしかないでしょ」
少し口籠ってからヨシは答えた。
おずおずとビルのエントランスを潜ると二人はおケイの背中を追いかけた。
程無く廊下を行くと一人の男性が四人を待つように立っていた。彼の佇まいは食品工場の作業員が着るような白衣姿。
「ようそこ、お話は伺っております。こちらへどうぞ」
彼は笑顔でそう言うと手招きをして四人を迎え更なるドアの向こう側へと入れた。
何かを遮断するように二重構造になっているその分厚いドアの向こうに入った瞬間。四人はムワッした湿気に包まれた。
「うわ、蒸すわね」
思わずサクラが呟いた。
「はい、こちらでは最後にウドンを湯がく作業をしておりますので」
白衣姿の彼は歩きながらサクラのつふやきに応じた。
「え!ウドン!!」
ウドンというワードが出たとたんヨシが素っ頓狂な声をあげる




