第7話:『無限のイメージ!変身(ナリタイ・ヒーロー)の代償』
「ちょっと輪! なれるわけないでしょ……って言いたいところだけど!」
変身を解除した舞が、薬指でキラリと眩しく光るプロトタイプリングを見つめながら、ニヤリと自信満々の笑みを浮かべた。
「理屈の上では……強いイメージと願いさえあれば、あの『ポリマーレディ』みたいな本格的なヒーロー姿にだって変身できちゃうかもしれない!」
「やっぱりーーーッ!? すごいじゃん舞! 夢が広がりまくりじゃん!」
目を輝かせて舞に詰め寄る輪。しかし、隣で腕を組んでいたサキが、あきれたようにハァと小さく息を吐き出した。
「喜ぶのは早いわよ、輪。……舞、言っておくけれど、想像が具体的であればあるほど、リングが要求するエネルギーと装着者への精神的負担は跳ね上がるわ。変身シーンや必殺技のディテールにこだわりすぎたら、一瞬で干からびるわよ」
「うぐっ……! た、確かにさっき光の翼と盾を出しただけでも、頭がクラクラしたかも……」
サキの鋭いツッコミに、舞はタジタジになりながら頭を掻いた。
「じゃあさ! 普段は『参謀&局所サポートモード』で翼や盾を出して、いざという時の切り札で『フルアーマー舞ちゃんモード』に変身すればいいんじゃない!?」
「ネーミングセンスは置いとくとして……自分の限界を見極めて使い分けるなら、それが一番合理的ね」
サキも不敵に微笑み、舞の肩をぽんと叩いた。
「でも、凄いわ舞。私には『型』しかなかったけれど、あなたには無限の『可能性』がある。私たちが背中を預けられる、立派な3人目のヒーローよ」
「サキさん……! うん! あたし、もっと特撮観てイメージ修行しておくね!」
「修行の方向性がオタクのそれなのよ!」
大笑いする輪と、どこか嬉しそうなサキ、そして目を輝かせる舞。
願いを形にするリングを手にした舞の加入で、ヒーローチームはさらに賑やかで頼もしいチームへと進化していくのだった!




