第11話:『燃え上がれ小宇宙(コスモ)!闇を翔けるコウモリクロス』
「高まれっ! あたしの小宇宙……はぁぁぁぁぁぁっ!!」
臨海タワー前庭。駆けつけた機械獣軍団を前に、舞が凄まじい気圧とともに全身から蒼いオーラ(小宇宙)を吹き荒れさせた。
「ちょっと舞!? 地面からゴゴゴゴ…って不穏な効果音が聞こえるんだけど!?」
焦る輪(破天吹雪)の横で、舞は背中に背負った不自然にデカい金属性の金属箱をドスンと地に下ろした。
「舞……その箱は何……?」
サキ(ポリマーレディ)が引きつった顔で尋ねると、舞は金属箱のラッチをカチャリと外した。まばゆい暗紫色の光とともに、中から一頭の精巧なコウモリを模したオブジェ形態の鎧が組み上がり、浮遊する!
「聖衣よ! コウモリ座——コウモリクロス!!」
「聖衣ーーーッ!? また凄まじい方向性の推しを出してきたわね!?」
「説明しよう!」
舞が天を指差し、ドヤ顔で言い放つ。
「コウモリクロス! 特徴:闇を支配し、超音波を操る唯一の飛行哺乳類! 強さのポテンシャル:敵の聴覚を破壊する音波攻撃や、暗闇での隠密行動、相手の小宇宙を吸い取るようなトリッキーかつ恐ろしい能力を持つ聖衣として、敵に回すと一番厄介なタイプなのだよ!」
「自分に装着する分には心強いけど、性能のクセが強すぎるのよッ!」
ツッコむ輪をよそに、浮遊したコウモリクロスが分解し、舞の全身へバチバチと吸着! 暗紫色に怪しく輝く、シャープで美しい聖衣が舞の体を包み込んだ。
「フェフェフェ! どんな珍妙な衣装を纏おうと無駄だ! 行け、機械獣ども!」
押し寄せる何百体もの機械獣。だが、今の舞にはサキとの特訓で培った「戦士の見切り」と、小宇宙の閃きがある!
「見えた……技の出線が!」
舞が素早く羽ばたくと、暗闇の中に残像を残して消失。暗黒の中に溶け込んだ舞は、超音波で敵の照準システムを完全に狂わせ、パニックに陥った機械獣のエネルギー(小宇宙)を次々と吸収していく!
「なっ……! 我が機械獣のエネルギーが吸い取られていく……!?」
「今よ、二人とも! 敵の動きは止めたわ!」
舞の放った超音波バリアが敵群を縛り付ける。
「ナイス舞! 最高のサポート!!」
「サキちゃん、一気に行くよ!」
「ええ、合わせなさい輪!」
舞のトリッキーな闇の能力に誘導され、完全にスキを見せた巨大要塞へ向け、輪とサキ、そして舞の三人が同時に空へ躍り出た!




