表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天動説のボックス先生  作者: ツナ川雨雪
17/19

鉱山 縄をなう

鉱山 縄をなう




「夜が更けてきたな」




「今日はごはん食べられて、よかっよ」




「明日はどうかな?」




「一応、畑あるんだから。なんとかなるさ」




「や助はどうだ?」




「どうって、どうってこともないよ・・・」




「なんか・・・変なことは無いか?」




「なんだか怪しい聞き方だね。あんた、隠し事してるね?」




「いや・・・。や助が無事ならそれでいいってこと」




「そんなことより、次の仕事はどこ?」




「何にも決めてないよ?」




「あたしが考えるよ?」




「おれは基本的に考えはしないがな?」




「いつも考え無しで、占いみたいに決めてるの?」




「そうさ」




「そうさって・・・あんた。学者学者言うくせに、綿密な計画はない・・・てこと」




「それが俺の仕事の流儀さ?」




「嫁を計画なしに、盗人やらしたの?」




「うん・・・いいかと思って・・・」




「あんた。それは、真っ当な商人がやることだよ。うちは一応犯罪行為してるんだ次からは。もっと、気合を入れた。襲い方にするよ・・・」




「ああ・・・眠いな」




「夜盗が眠くちゃ仕方ない・・・」おっかあ。赤ら顔で、大きく笑う。




「や助が起きるぞ」




 「当分。起きやしない」




 「そうか・・・夜は縄でもなうか・・・」


「貧乏くさいよ・・・それ売るの?」




 「そんな事したらいけねえ」




 「何でだい?」




 「俺は精神の修養だと思ってる」




 「面倒な内職にしか思えない」




 「孟子だって言ってるぞ」




 「本当に?」




 「・・・たぶん」




 「ところで、モウシさんって・・・だれ?」




 「口にした俺が悪かった」




 「今後も気を付けるんだよ。わかったかい」




「おれが・・・」「・・・すまん」




「煙たいよ。そういう態度って。あたしはもう寝るよ」




「ああ。なあ、おっかあ、俺に女がいたらどうする・・・?」




「それは、なんか私のためになる事なの?」




「うーん。そんなことは無い」




「あんた学者のくせに、近視眼的なモノの見方だね。もう家には帰って来なくていいよ」




「そうだよな。ときどき考えるんだ。変な服を着た若者が言った言葉を・・・あんたらが、修しようとする。学問には女と男に対する考察が抜け落ちてる。性差がある男と女、を本当の平等に持っていく気はないのかい。あんたらが言う平和って、男の価値観の平和だよな、結局は遊郭があって、見世物小屋があって、夜鷹がいて・・・人権ふきらしだよな。それらを是認していくのは、何の学問なんだ何の哲学なんだ?と。・・・なあ、おっかあ。モウシ無視したのはそういう事でないのかい?学者認められる、学者って・・・違うのかな・・・」




「もう。ねろ」




鉱山 簡単には寝つけぬ夜だった





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ