鉱山の世継ぎ
鉱山の世継ぎ
「ねえ、あんた。この子を本当にあんたの後継にするの?」
「将軍様が世継ぎいなくて。みんなが、困ってるって聞いてな・・・うちも」
おっかあは、かなしそうに、背中の子をあやす。
「そんな顔をしないで、おくれよ」鉱山
「ふんっ。あんたが不甲斐ないから、この子、一人なんじゃないか?」
「だって身入りが、少ないんだから、しょうがない」
「だったら、もっと大きな店を選んだらどう。小さい店でまんぞくしない」
「俺は盗賊で名をあげたいわけじゃない。金が・・・にがてで・・・」
鉱山は地図をボーと、見て、聞き流す
「無視をしようとするんじゃないの!」
「なんだ・・・無視をしてるんじゃないよ」
「じゃあなにやってんだい?」
「米相場をちょっと見てる」
「私には、わからないよ。ただの絵地図にしか見えない」
無視する鉱山
「朝草はこんな感じで・・・っと」
「あんた。朝草にいけばいいのかい?早速、準備だね」
「朝草の米相場がまだましっていって・・・朝草の米倉を狙うって随分と早計じゃないかい・・・そんな道理はねえよ。米というのは根源は農だ。それは、いけねえ。いつもみたいに、学者か商人がいいな」
「はいはい」
「や助は、悪いようにはしないから。税金の取り立て屋にでも・・・」
「わたしは、やだよう。絶対に生活に困っている人のために役に立つ、何かがつくれる大人になって欲しいよ・・・だから・・・あんた。この子に、文字をしっかり教えてよ!」
「わかったよ」 鉱山は、や助の目をじっと見る。
「ばかに、見えるのかい?」
「いいや。」
「そのいきじゃ・・・今夜は学者だね」
「そうだ。いいひひ・・・」
ああ鉱山。朝草の米はどうなった?ああ鉱山ああ鉱山




