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乱戦!ジャイアントゴーレム!!

やあ!私はナナ!!ゴーレムとの交戦中、有効打の不足にやはりカゲリの力を借りようとした瞬間。そらを謎の光が覆い尽くしてしまった


原因は一切不明だがタイミングから見てまず間違いなく影魔法に対する対策だろう


これによって影魔法に頼ることはおろか、カゲリが自分の身を守れなくなっている可能性すら出来てしまった


さあ


「どうするか…この状況…!」








空が照されてからしばらく経った。その間冷凍バナナをぶつけたり、弓を撃ったり。現時点で判明している私の攻撃全てを試したもののその巨体ゆえ有効打となることはなかった


それはバーフ達も同じなようで、各地から響く衝撃音からゴーレムの撃破には至っていないことが察せられた



正直すぐにでもこの場を離れてカゲリを探したいのだが…私が離れればこのゴーレムはあの町を破壊するだろう


さらにここは離島。人々の避難は不可能。となれば、人々はまだ町に残っているのだろう


その結果私はここを離れるわけにはいかなくなった。


とはいえゴーレムによる破壊が起きていないということは、ゴーレムが足止めをされているということ。恐らくカゲリは無事なのだろう



…せめてリノアやミリノならあの破壊力で砕ける可能性もあるのだが…。まあミリノがやりたがるかは別にして。


というかもしかしてこのパーティでゴーレム対処出来ないの私だけか!?


あぁ…!個を相手に出来る火力が欲しい!!!



なんて心でぼやいでいる間にもゴーレムは起き上がり、次の攻撃をかましてくる


「っと!」


幸い私には無敵の果実バナナがある。拳を構えられた瞬間投げつけ、攻撃をキャンセルしていけばまずやられることはないだろう


欲をいえば転けたままどっかに落ちてそのまま壊れてくれ


なんて夢のような悪態をつく。当然現実にそんなことは……そんなことは…!?





そうだ…!!何故今まで気づかなかった!!!ここは離島…回りは海だ。端まで奴を追い詰めて叩き落としてやれば…この巨体!上がっては来れないだろう!!



こうなれば善は急げだ…!


光を出した何者かは対策が出来たということは影魔法の詳細…いわばカゲリについて詳しく知っていた可能性が高い…。ならば同じパーティである私について知っている可能性もなきにしもあらず…


何かをしてこないとも限らない…


となれば行き先はきた時の海岸!幸い距離はそこまでない!


「さあ!こっちだクソゴーレム!!」






―――――――――――――――――――――――――――

最初に国王、ナノに連絡が来たのは昨日だ。内容は娘達の乗った飛行船の墜落だった


旧友であるバーフの騎士団が海辺の捜索を行ったが飛行船の欠片のみで遺体一つも見つからなかった


代わりに空飛ぶ魔物の大群の目撃情報。十中八九魔王軍の仕業であり乗客は連れ去られたとみて間違いなかった



俺は居ても立っても居られず、カトイへの助太刀に行きたいとナノに言ったのだ


「まーさか二つ返事で許可してくれるとは思わなかったが」


まあアイツもアイツで娘のことが心配でしょうがないのだろう。国王の立場上助けに迎えないアイツの分まで、俺が暴れまわってやろう


「元勇者パーティデバッファー、ケガレ。名乗っても意味ねえだろうがせめて聞いとけ」


穢れ。愛する息子にこんな名前付けるか普通?と昔は思わないでもなかった名前だが、今は世界で最も誇らしい俺の名前


やっぱ名乗りはやる気がでる。かっけえし


娘の安否に気が気じゃなかった心をこうして抑え込んだ俺は改めて、デカブツに向き合うのでした。はじまりはじまり


「…ソフト」


杖の先端に紫の光が灯ると、一直線にゴーレムへと伸びていく。身体や顔を照らされたゴーレムは視覚はあるのかないのか分からないが不快であったらしく。俺に手を伸ばしてきた


その拳を俺は片手で手にした杖で受け止める


「スラッシュ」


その拳を受け止めたまま、先程ドラゴンを両断した剣を再展開。伸びた剣はそのままの勢いでゴーレムの腕を両断した



『スラッシュ』は最下級の魔法であり、下手すれば幼児でも使える魔法だ。それがこんな大ボスに通じるのは一重に俺の圧倒的魔力のお陰………などではない。むしろ俺は魔法の才能はほぼない。スラッシュ並みの魔法しか使えないくらいには。



故に今回奴への有効打となったのは『ソフト』の方だ


これが俺の魔法。弱体化(デバフ)魔法の一つ。この世に二つとない俺だけの魔法だ


固くて切れねえなら柔らかくしちまえばいいのだ


「相手が悪かったな」


今も昔も、コイツの天敵は俺なのだ


顔面にスラッシュを叩き付ける。


文字通り一刀両断されたゴーレムはその場に崩れ落ちるのだった



「バーフ達が不味いな」


ジャイアントゴーレム。コイツは記憶に鮮明に残っている。


かつて巡ったダンジョン…それもかなり終盤のダンジョン主。


何故オーバーフィールドの影響が最も強いはずのここにコイツが湧いているのか。それも無数に



少なくともこれを撃破できるのは間違いなく俺しか居ないと断言できる。コイツが至るとこに現れるっというのなら…かなり不味いことになってるな…


とにかくバーフと合流しよう。話はそれから…



「沈め!!クソゴーレム!!!」

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