到着!目的地!!
やあ!私はナナ!!カゲリのドラゴンにより移動を始めた私達はつい先程目的地であるカトイに辿り着いた。
移動が止まり箱が地面に落ちる
「どうやら着いたようですね」
コックピット?を眺めながら話すミリノの言葉通り、陸地に着いたと判定されたのかポッドの天井が開く
「疲れたわ…」
「おおカゲリ!大丈夫そうだな!」
ポッドから出た瞬間、疲れ果てた様子のカゲリが出迎える
「ねえ見て!丁度朝日が昇ってきてるよ!」
「本当ですね…綺麗…」
「あぁ…」
朝日に照され光輝く海に少し目を細めつつ感嘆の声をあげる
「どうしたのカゲリ!顔が死んでるよ?」
「疲れてるのよ…そもそも朝日が出たってことは後少し遅れてれば海の藻屑だったのに良く喜べるわね…」
「確かにそうですね…」
「まあならなかったんだから良いじゃん!」
「楽観的ね…」
そんな風に話していると、すぐに大勢の足音が響く
「何の音だ…?」
「さあ…?」
困惑してる私達の耳に大きな声が響く
「正体不明のドラゴンはこの先に着陸!!刺激しないよう心してかかれ!!!」
「おおおおーーーッ!!!!」
「……これあらぬ誤解受けてないか?」
「もうちょっと弱そうなので来るべきだったわね…」
駆けつけた兵士達に頭を下げることになったのはいうまでもないだろう。
―――――――
「どうぞ此方へ」
駆けつけた兵士達に事情を説明。勇者であるミリノの顔には覚えがあったのかすぐに誤解は解け、私達は王宮にも似た豪華な建物に通されたのであった。
「皆良く無事にここまで来てくれたね」
扉を開けた先で座っていたのは、それなりの正装に身を包んだ男だった
「まあ最初にドラゴンが飛んできたときは何事かと思ったけど…」
「本当にすみません…」
頭を下げるカゲリに慌てて正装の男は声をかける。
「いやいや責めてる訳じゃなくてね!?」
男の名はバーフ。カトイ及びオーバーフィールドの管理を取り仕切る王国の幹部だそうだ。
「まあ何はともあれ、ミリノちゃんとリノアちゃん、お久しぶり。元気そうで何よりだよ」
「はい、お久しぶりですバーフさん」
「久しぶり!」
二人は面識があるのか比較的気安く話しかけている
「飛行船が魔王軍に襲われて墜落したって報告を聞いた時は本当に肝を冷やしたんだけど…ここまで来れて良かった…」
「カゲリさんのお陰ですね」
「あぁ…話に聞いた影魔法って奴だよね。そっちのお嬢さんも何か珍しい魔法を使うとか」
「ええ…まあ」
「二人とも良い仲間に出会えたみたいで本当に良かったよ」
「バーフ様、ご歓談も宜しいですがそろそろ本題に」
「っとすまない」
「とりあえず飛行船に乗っていた他の人達はまだ誰1人として発見出来ていない」
「そんな……」
「こちらは今必死に捜索中だ。何か分かったら報告しよう」
「そして君達に来てもらった本題。行方不明者と魔王軍に関してだが…そちらは事実だ」
「…!!」
「ナノ…王様には君達に濁すような形で伝えて欲しいと頼んだんだけど、実際は数ヵ月以上前から発覚はしていたね」
「なんでわざわざ濁したんですか?」
「だってリノアちゃん辺りは飛行船でうっかり喋りそうだし…」
「まあ否定は出来ませんね…」
「確かに」
「そうね」
「酷くない?」
「話を戻すけど内容としては強力な魔物…ダンジョン主レベルが数回に渡り一匹ずつ。」
「ダンジョン主レベルって…大ピンチじゃないですか!?」
「幸い此方の騎士はレベルが高いからなんとかなってはいるんだけど…まあやっぱりあのレベルが何度も来られるとキツいね…」
「頻度はどれくらいなの?」
「数ヵ月に一回程だね」
「最後に来たのは…?」
「3ヶ月前…」
「なる程…つまりもうじき来るであろうそれを私達にどうにかして欲しくて呼んだ…と言うわけか」
「そういうことだね」
「正確にはその魔物を捕まえて欲しい」
「捕まえる?」
「魔物って自我を持ってる場合があるでしょ?だからもし捕まえられれば大本を突き止められんじゃないかなぁ…と思ってね」
「そう言うわけですか」
「それに行方不明者達も…未だ遺体すら見つかっていない…」
「逆にいえば生存してる可能性もあるって訳か」
「そういうことだね。せめて居場所さえ別れば救出の可能性も出てくる」
「当然危険な頼みだけどきいてくれるかい?」
ミリノが私達に目を向ける
当然全員が無言で頷いた
「当然です!!」
「良い返事だね。助かるよ」
ボスモンスター討伐+行方不明者の捜索。当面の私達のやるべき事が決定したのだった
「といっても魔物が出てくるまでは特にすることもない。一応オーバーフィールドのお陰で本来魔物は入ってこれないから修行とかもできないし…まあ宿泊施設を手配しておくからそれまでは自由に過ごしてて?」
「分かりました」
「とりあえず色々あって疲れたろうから今日はゆっくり休むと良いよ。それじゃ明日からよろしく」
「こちらこそ!」
「では施設にご案内いたしますので此方へ」
―――――――――――
「それではアジナ様。お気をつけて」
「あぁ…すぐにすませる」
謎の光に男が歩いて消えていく…
光が収まると女は笑顔で声を出す
「さあ忙しくなるわよ?貴方達…」




