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遭遇!幼なじみ!!その2

フレアです

やあ!私はナナ!!なんだあの男!!普通に単なるクズじゃねえか!!!


「ま、アイツも警備員に連れていかれたみたいだし、もうなにもしてこないだろ」


「だといいんですけど…」


私の言葉にミリノは意味深な様子で返す。


?少し気になるがまあ良いだろう。


私もとりあえず室内のコート掛けに羽織っているコートを掛ける。


私の身を離れたコートはネックレスの影響を失い、魔力のある装備からただの服に戻っていく。


「そういえばそのネックレス何かの魔法が掛かってるみたいだけど見たこと無い魔法ね」


それを見たカゲリが興味深いといった様子でネックレスを見つめる。


「そういえばこれお前のダンジョンにあった奴なんだけど何か分からないのか?」


「え?いや、私のダンジョンっていってもボスの間からは殆ど出なかったし、そもそもダンジョン作ったのは現影使いだから…」


何も分かりませんっと言った顔で質問を返す


「どんな魔法かも分からないからいつか鑑定できる場所で鑑定して貰おう。ってことになったんだよね!確か」


懐かしい…っとリノアが言う。言っとくけどそれ一ヶ月前だからな?懐かしくもないからな?


「ふーん。じゃあ私が鑑定してみようか?」


っとカゲリが言う。


「え?出来るんですか?」


驚いたような顔でミリノが反応する


「こう見えても、独自の魔法を作れるくらいには魔法には詳しいからね」


ふふん!っと満足げに返すカゲリ


「じゃあこの弓も出来るか?」


私はならば、っと弓も取り出す。


カゲリは任せなさい!っと胸を張って答える


驚いた…。ほんとに何でも出来るなコイツ。


「じゃあとりあえずネックレス外してみて?」


「いや、悪いがこのネックレス外れないんだ」


「え?それ呪われてない?」


マジ?っと言ったような具合で聞いてくるので私もやっぱり?と返す。


「と、とりあえず、じゃあまずはこの弓からいくわ」


っと弓に手を触れようとする。


「あっ」


「あっ」


「あっ」


私、ミリノ、リノアの声が重なる。


「え?」


っとカゲリが反応する頃にはもう遅い。カゲリは弓に触れてしまっていた。


「うわっ!!!」


っと声をあげてカゲリが吹き飛ばされる。広い部屋で良かったな


「な…なにこれ…」


「なんか普通の人は触れない弓らしいぞ」


「いや完全に呪われてるでしょそれ…」


いたたたた…と立ち上がる。


「やっぱ無理そうか?」


「いや、とりあえずこうやって…」


っというとカゲリは自身の手に影を纏わせ始める。


手袋みたいな物だろうか?


ミリノとリノアもじっと見ている。


「私が戦闘で使ってるあの壁と同じ物よ。あれを手に纏わせてるの」


視線に気づいたカゲリはざっと説明してくれる。


「これなら…」


と再び弓に触れる。しかし、今度は先程のように吹き飛ばされることはない。


「おー」


「凄い!」


ていうかこれなら普通に手袋つければ誰でもこの弓使えるんじゃね?


っと考えると、それを読んだかのように


「ちなみにこの影は魔力を防いでくれる効果がある魔法だから普通の手袋とかつけて触ったところで普通に吹き飛ばされるわよ」


と説明してくれる。


「なるほど…」


「とりあえず私はこの弓を鑑定してるから皆は船内でも回ってきたら?」


「そうですね」


「行こっか!」


「わかった」


カゲリは趣味なのかは分からないがもう既に弓の鑑定に夢中らしく、その一言を最後に一切喋らず、黙々と作業を始めた。


「後ろからわっ!ってやったら怒るかな?」


「やったら殺すわ」


普通に聞こえてた…










てなわけで私達は今、船内をぐるぐると回っている。


船内もかなり広い感じで前世の飛行船とは全く違う。最早、ホテルそのものが空に飛んでいる感じだ。


おそらく物理学的なものじゃなく魔法の効果で飛ばしているからなのだろう。


結果的に結構色々店なんかが出ている。


「とりあえず、何か食べましょうか?」


「あ、賛成」


ミリノの提案に如何にも空腹…といった表情のリノアが賛成する。


私も特に否定する理由もないので賛成だ。


「っといっても当たり前だがどれも私の世界には無いものばっかりだな」


名前からは判別つかない店ばかりだ。…どうしよう、全部ゲテモノばっかりだったら…。


「どうしたんですか?急に渋い顔して」


「いや、何でもない」


まあ、村で出た料理は普通のものばかりだったから問題ないだろう!きっと!!


…最悪の場合はバナナで凌ごう…。














結果的にリノアが入りたい!っといった店に入ることになったのだが、やはり見慣れぬ料理ではあったものの普通に食べれる。っといった感じの物だった。


みたところ小麦粉っぽいものとかも入ってるみたいだったからもしかすればパンとかなら再現できるかもな。


「ごちそうさま!」


満面の笑みでリノアが言う。


「案の定結構食べるな…」


リノアの前に積まれた皿を見て私は言葉を溢す。


流石にアニメのような非現実的な量ではないが、それでもかなりの量だ。大食いチャレンジとか制覇できるんじゃないか?


「昔からリノアはそうでしたもんね」


フフッと笑いながら呟くミリノだが、コイツもコイツでリノアで霞んでるけどそれなりに食ってるからな?


相対的に一人前しか食べていない私が少食に見えるレベルだ。


「ではお会計を済ませてきますのでお二人はお先に店の外で」


「わかった」


「おっけー!」


パーティーの金銭を管理しているミリノに支払いを任せ、私達は外へ出る。


すると…


「お止めくださいお客様!!」


「うるさい!!」


聞き覚えのある声が響き渡る。っと言っても最初に聞いたときのような嫌みったらしい余裕はなく、怒り心頭といった様子だ。


「ごめんなさい!ごめんなさい!」


そんな怒り心頭の男…先程私達に絡んできたミリノとリノアの馴染みであると言う男の前で子の頭を押さえつけながら謝り続ける女性。


みたところ、子供がアイツになんかしてしまった…。っと言う所だろうか


「ガキだろうが一発ぶん殴ってやる!!」


にしてもずいぶんとおよろしくないなオイ。仮にも高貴な身分なんじゃないのアレ。殆どチンピラじゃねえか


とか考えつつどうしようか…と思考しているといつの間にか隣のリノアが居なくなっていることに気がつく。


あの馬鹿…。




「オラッ!」


警備員を振り払い、目下の子供に対して振り下ろされた拳。


しかし、その拳が拳骨したのは子供の頭ではなく、固い金属の杖だった。


「っ痛!!」


すぐに拳を抑えて後ろに跳ねる。


あー!っと拳を抑えて叫びながら、その杖の持ち主に目をやる男。


「アジナ!!」


杖の持ち主、リノアは男の名前を叫び激昂する。


「こんな小さいの子にまで手をあげるなんて!!」


子供とその子を庇う親を背にして怒り心頭といった表情で声をあげるリノア。


すると男はチッ!と大きく舌打ちをした後に理由を話し始める。


「このガキが俺のことダサいとかいいやがったんだよ!!」








騒ぎに気がつき集まっていた野次馬にも静寂が走る。確かに良くみたらだせえな。


まあ確かに他人にそんなことを言った子供も悪いがそれで殴ろうとするか普通?


おまけにリノアの杖に防がれた拳は赤く腫れている。どれだけの威力で殴ろうとしたか良くわかる証拠だ。


リノアもは?みたいな表情で固まってるし…




そんな静寂の中最初に口を開いたのは件の子供だった。


「違うもん!!コイツが最初にお母さんのことを悪くいったんだもん!!!」


子供は今にも泣きそう。っといった表情でというか泣き叫ぶように話す。


「あぁ!そうだ!そこの凡人がボサッとしてんのが悪いんだろ!クズはクズらしく端っこで縮こまってろ!!!」


「いやしかも結局アジナが悪いんじゃん…」


呆れてものも言えない。そんな様子でリノアが返す。


「ッ!」


その一言を聞いた瞬間、アジナは棍棒のような武器を取り出し、リノアに殴りかかっていた。

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