分担!ボスバトル!!
フレアです。
やあ!私はナナ!!前回、自警団の協力もあり、城へ潜入!!道中、騎士長と別れたが恐らく大丈夫だろう。
そして私達は…。
「覚悟はいいか?」
「うん!」
「ええ」
RPGのボス前でありがちな豪華な扉を開く。
ゴゴゴゴと音を立てながら、開いた扉の向こうには…
「ミリノちゃん!?」
豪華な部屋の真ん中に座り込むミリノの姿…
「ミリノちゃん!!!」
すぐにリノアが駆け寄る。
「待て!リノア!!!ソイツは…!!」
「え」
「はぁ!」
座り込むミリノは突然立ち上がり、駆け寄るリノアに剣を向ける。
しかし、首を貫かれる寸前でカゲリの影魔法がリノアを飲み飲んだ。
影はそのまま私達の足元まで戻り、リノアを吐き出す。
「うわぁ!」
「リノア!迂闊に飛び出すな!!」
「そうよ!!」
何してんだコイツは!?
親友を前に焦る気持ちはわかるが…。
「ご、ごめんなさい…。」
もう少し叱りたいところだが、そうもいかない。
剣を空振らせたミリノが口を開く。
「あの蛇、足止めにもなりませんか。本物と同じで役に立ちませんね…」
紛れもない現影使い、ノロの声だ。
「また、痛い目に合いたくないので一度これは解除しますか…」
そう言いながら、元の姿に戻る。
「ミリノちゃんを返せ!!」
「ミリノ…?あぁ、この勇者の事ですか。」
現影使いはそう言うと、指をパチンとならす。
すると奴の足元から影が伸び、ミリノが現れる。
「ミリノ!」
「ミリノちゃん!」
「そんなに返してほしいなら、返してあげますよ。」
そういって現影使いはミリノを蹴飛ばし、こちらに転がす。
だが…
「気を付けろ!!」
当然、影も飲み込んでいない体を返すわけはないだろう。
ミリノは立ち上がり、剣を向ける。
「私は…私は…」
「ミ、ミリノちゃん…?」
これは…
間違いない。
「貴方、この子の精神に干渉したわね…!!」
カゲリも理解したのだろう。70年間、自分がくらい続けていた技を
「ハハハハ!!大正解!!!さぁ!仲間同士で争いなさい!!」
そう言いながら、現影使いは更に奥へと向かう。
「待て!」
「二人とも、ここは私に任せて」
リノアがいつになく真面目な目でそう言う。
きっと自分の手で友人を救いたいのだろう。
「その状態は狂っているだけ、無理やり体を動かしてる訳じゃないから、気絶させれば何とかなるわ。」
カゲリがそう助言する。
「現影使いを倒せば、その呪いも解けるはずだ。」
カゲリの話的にこの呪いは現影使いが継続的にかけている物だ。カゲリが死んだと判断した現影使いが呪いを解除したのが何よりの証拠である。
「任せたぞ、リノア!」
そう言い残して、私達は現影使いの後を追った。
巨大な蛇がサルベルを目掛けて、突進。しかし、見切っていたと言わんばかりにサルベルは素早く身を避け、目玉を切り裂く。
「キシャァァァァ!!!」
「ふむ、呪衰…否、現影使いめ、悪趣味な叫び声まで再現するか」
「キィィィ!!」
如何に現影と言えど、限りなく生物の機能を再現された存在。物は目で見るし、音は耳で聞く。擬似的な痛覚までも存在するのだ。思考も、ノロの見た、生前のポズインスネークを再現したものである。
しかし、
「…!!」
「キシャア!!」
ミリノとナナ、二人係で敵わなかったポズインスネークをサルベルはただ一人で相手をしている。
それはサルベル自身の長年の戦闘技術もあるが、それ以上にあくまでもノロから見た程度の頭脳しか再現出来ていないのだ。
故に、どこまで考えてもノロが考え付かない策は出せない。本物のポズインスネークに頭脳では遥かに劣るのだ。
つまりノロはポズインスネークに知能で負けている。その事実をノロ自身は知らないし、認めもしない。むしろ、自身の頭脳を使ったことで本物のポズインスネークよりも強くなった。と考えているレベルなのであるが。
「…!!」
「キシャア!!」
蛇を切り裂き、その場で空中に飛ぶサルベル。そのサルベルを噛み砕こうと頭を近づけ、目の傷を抉られる。
能力も頭脳もない。ただ強いだけの蛇がサルベルに勝てるはずもないのである。
ふん、化物め…。
しかし、相手は現影、影である。幾らダメージを負っても時間が立てばもとに戻る。
「……!!」
「キシャア!!」
倒すならば、再生する前に細切れにする必要があるか…。
ナナ殿達の元へ向かえるのはまだ先になりそうか…。
「私はァ!!!」
ミリノは勇者の剣を引き抜き、リノアに振りかざす。
すかさず、リノアはそれを杖で防御する。
いつもの木製のものではない、金属製の杖だ。
「村を出る前に杖を新調といて正解だったなぁ…」
そう口にしながら、杖を横に振るい、ミリノを吹き飛ばす。
「怪我させちゃうかもだけど、我慢してね!!」
ミリノとリノア、親友同士の戦いの開始だ。
「私はァ!!」
吹き飛ばされたミリノは、リノアに手を向ける。
すると…
「うわぁ!」
リノアの上から電撃が降り注ぐ、カヅチだ。
これ、現影使いの力じゃなくて、ミリノちゃん本人の力なんだ…。
魔法使いの私は使えないのに…
「ッ!」
次の瞬間には、カヅチに気を取られていたリノアに、ミリノが急接近、剣を突き立てる。
素早く身を躱すが、剣先は肌を切り裂く。
あぶなかったぁ…。
あと一瞬、躱すのが遅ければ剣先は肌を切るのではなく、肉を貫いていただろう。
友から浴びせられる容赦の無い攻撃に、緩みかけていた気持ちを引き締める。
「アァァ!!」
すぐに、第二撃が放たれる。避けたリノアを切り裂こうと、剣を横に振るう。
「ッ…!!!」
それを杖で防ごうとしたが、瞬時に後ろに下がって避ける。
防ごうとした直前、剣が雷を纏っているのが目にはいったのだ。
一切油断ならない攻防はまだ始まったばかりだ。
いよいよ戦闘描写です。




