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バナナを生み出す能力のお陰で私は毎日幸せです!  作者: フレア
冒険、始めました
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突入!決戦の場所!!

フレアです。

やあ!私はナナ!!現影使いとの決戦開始!っといったところだ。


たどり着いたダンジョンは今までのような物ではなく、大きな城だった。


目の前には巨大な城門、今までのダンジョンの扉にあたるものだろう。


「準備はよろしいですか?」


騎士長が私達に問いかける。


「勿論!」


「うん!」


「えぇ!」


思えば、この数十日、現影使いと化していたカゲリを含めて現影使いによる被害をかなり受けた。正真正銘、私の異世界生活第二の壁だろう。


私達の返事を聞いた騎士団は、先行して城門を開き、中へ押し入って行った。


が…


「グルルァ!!」


「っておいおいおい!!」


「何これ!?」


私とリノアが驚嘆の声を上げる。城門を開いて現れた巨大な中庭?にはあり得ないほどのモンスターが待機していたのだ。


「やっぱり…現影ね…。」


「現影!?これ全部か!?」


奴のテリトリーに入るのだから、いつかのカゲリのように予め何匹かの現影を用意しているのは想定していたが、想像以上だ。


広い城庭にギッシリと現影が詰まっているのだ。


前回と違い、屋外の昼なので影を消すことも不可能…。


影を消せないということは、コイツらを絶やす方法もないという事だ。


詰み…。










だっただろう、彼らが居なければ。


「魔法職は、詠唱準備!!騎士は近場のモンスターをやれ!!」


騎士長の命令が響き渡る。


騎士達は雄叫びをあげながら、モンスターを切って、焼いていく。


「ここは自警団が抑えます!!走って!!」


魔法による遠隔攻撃に、騎士達の近接によって、モンスターを掻き分け、城への道が開いていくのだ。


「…!頼んだ!!」


今は自警団がいる。


これこそが自警団がついてきた最大の理由。


私達はカゲリの情報から、現影使いのアジトであるダンジョンに屋外がある可能性を把握していたのだ。


屋外ということで大量にいると思われる上、無限に出てくるであろう現影の対策に悩んでいた私達に対抗策としてついてきてくれたのだ。


数には数をぶつければ良い。現影の方が遥かに数は多いが、質は自警団の方が上だ。


「ご武運を!!」


自警団が切り開いてくれた道を通って、そのまま、私とリノア、カゲリ。そして、騎士長が城に入っていく。


他の自警団達では現影使いには勝てない、それどころか、あまり大勢で行くと、アートリズムダンジョンでカゲリが行ったように操られてしまう可能性もある。そう考えた騎士長から提案された最小限のメンバーでの突入作戦だ。


ダンジョン内部も外見通り入り組んでおらず、綺麗な城だ。恐らく、住み心地を重視しているのだろう。


場内にも、いくらか現影モンスターはいるが…


「ハァ!」


「それ!」


近接攻撃の使える、騎士長とリノアが先陣を切って潰してくれる。


もたもたすると、どんどん現影が生み出される。


そのため走りだ。


しばらく廊下を突き進み、長い階段を上った先、吹き抜けになっているバルコニーに出る。


私達の出てきた場所とは反対の通路から


「やあ皆さん?御機嫌よう。」


そう言いながら現影使いが現れる。


「やあ!昨日ぶりだな現影使い。」


「どうも、勇者の仲間。そしてカゲリ…。」


恐ろしい顔で私とカゲリを睨み付ける。


昨日の屈辱をまだ覚えているのだろう。


「私達もいるよ!」


「…。」


リノアも声をあげ、騎士長は静かに睨みを聞かせる。


「負け犬風情に用はありません。貴方達は私にとって何の驚異にもならないのはもう知っていますから。」


「むっ!何を!!」


煽りに乗るリノアを騎士長は手で制す。


「なら、本当にそうか確かめようか…。」


そう言いながら騎士長はレイピアを構える。


私達も続けて武器を構えようとするが…


「ナナ様達は先へ」


「何を言っているんだ?」


「そうだよ!」


騎士長の言葉に私達は首をかしげる。


まさか、バトル漫画でありがちなコイツは俺一人で十分だ。みたいな展開か?


「ッ!いくわよ!!」


しかし、カゲリは何かに気づいたような顔でそう言う。


「っ!」


焦った表情をみて何かある。そう考えた私達は急いで、来た場所とは反対側の出口へ進む。


「ほう…気がつきましたかぁぁぁ!!」


私達が出口にはいった瞬間、現影使いの体は膨張、形を変えていく。


「なっ!?」


「アイツ…本物じゃなくて現影よ。」


現影使いの偽物は自身の姿を大きく変えていく。


そして、長く大きな体が広いバルコニーの半分を埋めつくすほどの蛇へ姿を変えた。


その姿を私は知っている…。


「ポズインスネーク!?」


間違いなく、私達が倒したダンジョンボス、ポズインスネークだ。


「キシャァァァァ!!!」


「お行きください!!!」


そのまま、蛇に騎士長が立ち向かっていく。





「ナナ!!あの蛇知ってるの!?」


「私が崩落に巻き込まれたダンジョンのダンジョンボスだ!!」


「現影ってボスモンスターレベルまで再現できるのか!?」


「時間はかかるけどね」


カゲリがそう答える。


「あの現影使いの偽物、私でも言われるまで偽物って気づかないくらいの出来だったわ。」


カゲリがそう口にする。


「同じ影魔法使いの私でも気づかないようなものに気づくなんて、余程の経験を積んでるんでしょうね…あの人…。」


走りながらそう会話する。


正直騎士長も心配だが、ポズインスネークの最大の強さは知性だ。あの現影はあくまで真似て作っただけのモンスター。本物ほど狡猾ではないだろうし、本物の並みだったとしても恐らく騎士長の戦闘技術から考えて、一人で十分すぎるくらいだろう。


そう会話しながら、如何にもな部屋にたどり着く。


間違いなく、ボスの間だろう。

次回へ続きます

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