出発!決戦の地へ!!
フレアです。
やあ!私はナナ!!前回、ようやくリノアとの再会を果たした私だったが、どうやらゆっくりしている暇は無いらしい。
「そんな…。」
「影纏いを食らって、どのくらいで完全に影として取り込まれるんだ…?」
焦る気持ちを抑えて、私はカゲリに尋ねた。
「大体一週間…ってとこね。」
なっ!?つまり…私がミリノと別れたその日に取り込まれたのだとすれば…
「もうそろそろじゃないか!?」
「そんな…!」
私はつい大声を出す。
リノアの表情は絶望に染まっているし、話を聞いていたテンカも驚いている。
「大丈夫、影を取り込む前に影纏いを解除すれば、影の侵食状況も始めからに戻るわ。」
…つまり、さっき現影使いは傷を癒すため、一度影纏いを解除したから…。
「っ…はぁ…。」
安心のあまりほっと息を吐く。
戦いを見ていなかったリノアやテンカは分からないだろうから、教えてやる。
「安心しろ、さっきの戦いで奴は一度影纏いを解除している。つまり、期限は早くとも後6日はある。」
「っ…よかったぁ…」
二人の表情が綻ぶ。
「でも、もたもたしている時間は無いわよ。」
「勿論分かってる。」
当然だ、あと6日もある、ではなくあと6日しかないのだ。
「6日以内に現影使いを探しだし、倒さなきゃいけない…と言うことだろう?」
「…」
リノアも顔を引き締める。
倒すならまだしも、場所が分からないのでは…。
そう考えたが…
「居場所なら大丈夫。アイツの拠点は知ってるわ。」
そうカゲリは言う。
「!?何故…」
「当然でしょ?70年、アイツから精神支配のための回路が繋がっていたのだから、そこから逆探知もできるわ。」
当たり前のようにそう言うが…
「嘘…相手の魔力跡から辿って…?」
っとテンカがぼそぼそと言っているので恐らく普通は出来ない、かなり高度な芸当であることが察せられる。
「凄いよカゲリ!!」
リノアもテンションを上げてそう褒める。
「フフン」
っとカゲリも褒められて気をよくしたのか、胸を張っている。
「それで、居場所は一体?」
「あーっとここよ。」
ポケットから先程村人に貰ったという、この辺りの地図を指差す。
「あれ?ここって…」
「あぁ…。」
きしくも、その場所は私とミリノが向かえなかった、最後のダンジョンだった。
…
…
…
…
次の日、朝早くから私達はダンジョンへ向かうことになった。
本当はもう少し準備を整えるべきなのであろうが、残念ながら猶予がない。ダンジョンまで向かうだけでも半日掛かるのだ。急がなくてはならない。
幸い、昨日丸一日は休んでいる。疲労の方もバナナで回復できたのでコンディションは最高だ。
リノアもすっかり呪いが解けたらしく、杖を持って出発の準備をしている。
そして、何よりも前回までのダンジョン攻略と違うのは…
馬車があるのだ。理由は簡単、今回のダンジョン攻略は自警団がついてきてくれているからだ。
と言うのも、これが正真正銘、呪衰者…現影使いとの最終決戦。
元々自警団は、対現影使い、呪衰者としての働きが殆どで、これが最後の仕事となる可能性もあるという。
それに、村も無関係ではないと、今回私達に協力してくれたのだ。
そして、もう一人…。
「相手は現影で数を増やせる、大勢が助けてくれるのはありがたいわね。」
カゲリだ。
現影使いに真っ向からダメージを与えられるのは彼女だけだ。正真正銘、対現影使いへの切り札になる。
文字通りの総力戦。恐らく、この村での最後の戦いだ。
目の前に広がる巨大な城。
決着の場所だ。
次回、ダンジョン(というより城)突入です。




