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バナナを生み出す能力のお陰で私は毎日幸せです!  作者: フレア
冒険、始めました
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再開!リノア!!

フレアです。

やあ!私はナナ!!騎士長のお陰で無事村人達に受け入れて貰えた私とカゲリは、それぞれ村人の治療や影魔法による住宅作りを行っていた。


そして、軽傷者含め、全ての村人を治療した私は焼け残っていた宿へ入る。


正直、こんな目立つ大きな旅館、真っ先に潰されていると思っていたが…。


聞いたところによると、多少、魔法の心得のあったテンカがここに籠城して生き残りを守っていたとかなんとか。


「!!英雄様!」


っと噂のテンカが入ってきた私に気がつく。


「やあ、テンカ久しぶりだな…っと言っても10数日だがな。」


「あぁ…ご無事で何よりです…!!」


テンカと挨拶を済ませると…


「ナナ…!!」


奥の部屋からバタバタと足音を立ててリノアが走ってくる。


「やあ、リノア?」


「良かった…生きてんだ…」


今にも泣き出しそうな顔でリノアが言う。


こちらも十数日ぶりだ。


「心配かけたみたいだな」


「本当に…」


どうやらリノアの中でも、私は失われたくないもの…仲間の一人であったようでその反応に嬉しくなる。


「ミリノちゃんは…?」


「分からない…。私は途中でダンジョンの崩落に巻き込まれて地下まで落下していてな…」


「それ大丈夫だったの…!?」


「ま、まぁ何とかな…」


言われてみれば、私の方がなんで生きているのか不思議だな…。


っと、ミリノの居場所については十中八九アイツだろう…


私は目星は付いている…っとリノアに話そうとすると…。


「多分、現影使い…貴女達にとっては呪衰者の仕業ね」


そう、私の言いたかったことを口にしながら、カゲリが宿に入ってくる。


「えっ…!?現影使い…!?」


目を見開きながらリノアは驚き、すかさず武器を構える。


そういえば、リノアは傷が深く、宿で治療させられていた為、カゲリの事を聞いていないのだ。


「待て待て待て待て!」


勿論、止めに入った。


…


…


…


…


「つまり…?現影使いは現影使いじゃなくて、実は昔この村に住んでた魔法使いで…呪衰者が本物の現影使いで…???」


目を回しながらリノアが聞いた情報を整理する。


「ようは、コイツはカゲリで私を助けてくれた仲間、呪衰者攻略も手伝ってくれるってことだ。」


「なるほど!!」


簡潔にまとめた情報でようやくリノアは理解を示す。


「よろしくね!カゲリ!!」


そう笑顔でカゲリに言うが…


「えっ?貴女…反発とかないの…?私は貴女達を苦しめて…」


あまりの仲間認定のスピードに困惑している。


「コイツらは社交性豊だからな、そんな気にしないぞ」


私なんかほとんど無理やり仲間にさせられた。


「操られちゃってたんでしょ?じゃあ仕方ないよ!!」


「いや、操られてたわけじゃないんだけど…」


私の想定通り、カゲリは恐らくパーティに受け入れて貰えるだろう。


「っと!そうだ!つまり、ミリノちゃんは現影使いに連れ去られちゃったんだよね?」


「…えぇ、影纏いで勇者に化けていたのだから、確実に現影使いの仕業と見ていいはずよ、えっーとリノア…さん?」


「リノアでいいよ!それでなんだけど、あの…現影使いに会っちゃったってことはさ?殺されちゃった可能性も…」


暗い顔をしながら、リノアは最悪の可能性を口にする。正直、私も同意見だ。むしろ、ミリノを偽るのなら本物は殺してしまったほうが都合がいいだろう。


「それはないわ。」


だが、カゲリはきっぱりと最悪の可能性を否定する。


「そもそも影纏いって言うのは、文字通り相手の影を纏う技よ。」


「影って、そもそも本物がいないと出来ないでしょ?」


まあ、そうだろうな。無から影は現れないだろう。


「それと同じように、影纏いも本体が生きてないと使えないのよ。」


「逆に言えば、勇者を殺せば影纏いは使えない、弱体化するわ。」


「アイツはあぁ見えて力への執着は凄い。70年も操られていた、つまり繋がっていた私には分かる。アイツは絶対に自分から手に入れた力を手放なすようなことはしないわ。」


影纏いに関しては私も初耳だな。


「多分、本体の方も何かしらの影魔法で、魔力や記憶なんかを吸いあげられているんだと思うけど…」


「でも、ミリノちゃんは無事なんだね!!!」


そう、リノアが嬉しそうに口にするが…


「それが、そうはいかないかも知れないのよ」


カゲリはそう、口にした。


「え?命は奪われないんじゃ…」


リノアには困惑した様子でカゲリにそう尋ねる。


「えぇ、命は大丈夫でしょう。」


「でも、影纏いにはもうひとつ、恐ろしい力があるのよ…」


「影っていうのはそもそも私達の存在を証明する一種の証のようなものよ。その影を現影使いが今は纏っている。」


「でもね、影纏いは纏った影を徐々に取り込んでいくのよ。」


「完全に取り込めば、現影使いは完全に勇者の影となるわ。」


「えっ…えっとつまり…?」


「まさか…アイツが完全にミリノの影になれば、アイツを倒した時、本体であるミリノも死ぬ。とかそういうのか!?」


私は理解できないリノアに変わって、私なりにまとめた結論を口に出す。


「そうよ。貴女が腕を失えば、貴女の影の腕も消えるのと同じこと。影が死ねば、本体も死ぬわ。」


どうやら、入念に準備して…とは行かないようだな…。

説明回もあと一話。決戦も近いです。

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