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バナナを生み出す能力のお陰で私は毎日幸せです!  作者: フレア
冒険、始めました
49/90

VS呪衰者その3

フレアかもしれないです。

「嘘!嘘!嘘!嘘!」


そんな…私は何をして…!?


壁に張り付けにされているミリノちゃんからは今も止めとなく血が流れ続けている。


「り……さ…だ……」


「待って!すぐ引き抜くから…!!!」


「魔法使い様!!!待っ…」


私はすぐにミリノちゃんの身体から槍を引き抜く。


「ミリノちゃん大丈夫!!??」


「えぇ、助かりましたよ?」


「ッ!!!」


「魔法使い様!!!」


ミリノちゃん…呪衰者の身体はまたさっきみたいに黒いなにかで傷が塞がっていて、私は剣で切られてしまう。


嘘…呪衰者…さっきまで後ろに…


「このッ!!!」


騎士長が呪衰者にレイピアを構える。けれど…


「おっと、やめた方がいいですよ?この身体は正真正銘勇者、ミリノのものなのですから」


「なッ」


「はいどーん♪」


「ぐうっ!!」


そのまますぐに騎士長も吹き飛ばされてしまう。


「まさか…!」


「えぇ、そのまさかですよ♪この身体はずいぶんと心地が良いです」


呪衰者はミリノちゃんの身体を乗っ取っているのだ。


「傷は直ると言っても痛みはありますからねぇ…あぁ、なんと可哀想な勇者様♪」


「っ!」


「…!」


私も騎士長もなんとか立ち上がる。傷は深いが気にしてはいられない。


「さぁ!行きますよ!!」


「っ!」


そう言って呪衰者は切りかかってくる。しかし、先程と違って身体がミリノちゃん本人の物と分かった今、反撃するわけにはいかない…。


「おやおや、動きが鈍くなっていますよぉ!?」


「ぐぅ!」


「魔法使い様!!」


ミリノちゃんを傷つけるわけにはいかないと考えながら戦わなきゃいけないからさっきより戦いづらい!!!


それに身体の痛みもある。


「そぉら!」


「アァッ!!」


大きく縦に剣を振り下ろされ、まともに受けてしまう。


「魔法使い様!!!!」


「次は君だ♪」


「ッ!」


私を切った後、すぐに騎士長の方へ向かっていく。


まずは横に凪払うように放たれた剣をレイピアで受け流し、下から振り上げられた剣を左に回避、


「やはり、貴方なかなかの強さですね」


「何度も言わせるな!敵に褒められても嬉しくなどない!!」


そのまま騎士長はミリノちゃんを傷つけないように剣を折ろうとして、レイピアの先端で剣の真ん中を突く。


しかし


「っ!!」


「フフッ!」


折れたのは騎士長のレイピアだった。そのまま騎士長は剣の腹の部分で吹き飛ばされる。


「ぐぅっ!!!」


「馬鹿ですねぇ…?勇者の剣がそんなもので壊せるわけないじゃないですか」


騎士長は何処かの民家に突っ込んだらしく瓦礫に埋もれている。


「そうだ!良いもの見せて上げますよ!!」


「うっ…」


そのまま遠方、比較的近くのほうで村人を守りながら魔物と戦っている騎士達に手のひらを向ける。


「貴方。前の襲撃の時やさっきも部下達をなるべく死なせないようにあまり危険のないところに逃がしていましたよね?」


「余程部下が大事なんですねぇ?」


ッ!まさか!?


「っ!!!!!!」


騎士長も気づいたらしい。


「やめろぉぉぉっ!!!!!」


「カヅチ!!!」


纏まっていた騎士達の集団に村人も巻き込んで雷が落ちる。


「ガヅチ!カヅチ!カヅチ!」


それが何度も何度も続く。


「ハハハッ!!!!!!」


コイツ…。なんてゲス野郎…。


もはや騎士達は土煙と炎で何も見えなくなっていた。


「あ…ぁ…ソルド…」


部下が焼け焦げる様を見せつけられた騎士長から闘志が消える。


「おやおやぁ?その反応、もしや今の騎士の中に息子さんでもいましたぁ?」


「ふぅ…さぁて、次は貴方ですよ?」


そのまま騎士長に手のひらを向ける。


「カヅチ!!」

続きます。

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