『現影使い』と『影魔法使い』
フレアだよ!
やあ!私はナナ!カゲリと会話中だ。
「って言うわけだから正確には現影使いは私が倒したことになっているだけで、倒せてはいなかったと言うことよ。」
「なるほど…」
無限復活の仕組みもわかった。奴に体が無いから。っということか。
「つまり、お前は精神を狂わされて魔物にされた挙げ句70年近くもあのダンジョンに一人ぼっちで…?」
「そうよ。」
「…」
「この70年、狂った精神状態でも色んなことを考えたわ。」
「中でも一番考えたのは私も村の皆と楽しく遊べばよかったっていう後悔ね。」
「一人になってようやく気がついたのよ、他人の暖かみ、ありがたさを」
「今は何でかは分からないけど精神汚染は解けて、体の自由も効く。貴女が『現影使い』を倒して私を救ってくれたのよ。」
「だから、感謝してる。」
「…」
「お前、お礼とか言えたのか…」
パチーンと鞭の音が鳴り響いた。
「しっかしそうなると疑問が残るな…」
「?どう言うこと?」
「いや、今の一個前の村長は当時の子供が『呪衰者』を倒して、その呪いの解呪方法を教えた。って言っていたんだが…」
「?解呪…?それは知らないけど前者は私じゃ…」
「いや、『呪衰者』を倒した。つまり『現影使い』がお前を洗脳して『呪衰者』になった後の時系列のはずだ。」
「!、確かに…」
「それに当時、自分と同い年位の子供と言っていたんだが…」
「当時の私の同い年は皆『現影使い』に殺されてる…」
「つまり、私ではない誰かが一度『呪衰者』を倒してる…?」
「それをお前だと私は踏んでいたのだがな…」
謎の魔法に鞭。キーワード的にも完全にカゲリと一致していたのだが…
「まあ、考えても仕方がないか…」
「そうね…」
…
…
…
「それで、お前はどうする?」
本題だ。
「…」
「もうお前は自由だ。ダンジョン主『現影使い』ではなく影魔法使い『カゲリ』だ。これからどうするつもりだ?」
「…もう母さん達は居ないでしょうし仮に生きてても私のことを覚えていないでしょう。私を知っている人ももういないだろうし…元々知り合いも少なかったしね。」
「…」
言わば70年前からタイムスリップしたような物だ。
「でも独りはもう嫌。」
「…」
それはそうだろう。70年も独りだったのだ。そろそろ他人と一緒に居たいだろう。
『お人形さん』じゃない生身の人間と共に。
「もしも…もしも…良いって言うんなら貴女達についていきたい…。」
…
「なら!早くここを出てミリノ…勇者様に聞きに行くとするか!!」
「…!うん!!!」
まあ、アイツの性格的に事情を話せば100%おっけーだろうがな。
てなわけでカゲリの職業は影魔法使いです。




