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バナナを生み出す能力のお陰で私は毎日幸せです!  作者: フレア
冒険、始めました
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影の勇者 1

フレアァァァァですぅ。

「なぁ!次はあの森に行こうぜ!!」


「えーっ!?怒られないかなぁ…」


「大丈夫!大丈夫!!」


窓の外から私と同年代の子供の声が聞こえてくる。


「お買い物行ってくるわね」


「うん」


母親は買い物に出かける。近所の人達といつものように談笑でもするのだろうから暫くは帰ってこないだろう。















ふざけてる。













皆馬鹿ばっかりだ。誰一人としてこの世界の深刻さを理解していない能天気者の集まりだ。


この世界には魔王と呼ばれる高位の魔族の王が存在している。魔王は度々私達人間社会を滅ぼそうと攻撃を仕掛けてくる。今もその攻撃は続いているのだ、突如各地に現れたダンジョンとか言う魔物の拠点。各地の村を攻めては滅ぼす魔王軍幹部とかいう連中。それなのに王様も皆も「勇者様がいるから大丈夫。」何が大丈夫だ。


勇者と魔王の戦いは何万年も前から続いている。その度に魔王は勇者に破れつかの間の平和の後、また蘇って次の勇者がまた魔王を倒しに冒険を始める。それを100年周期で繰り返し続けている。


確かに勇者が毎回勝っているのは事実だ。しかし、次も必ず勝てるとは言い切れるのか?自分達が襲われないと言い切れるのか?何を考えている!!!


34代目勇者、ブレイ一行、78代目勇者、ソルド一行。185代目、237代目、413代目、そして、574代目勇者。無事魔王を倒したが相討ちとなって帰ってこなかった勇者達だ。しかもギリギリの所でだ。もし、何か運命の風向きが変わっていたら?彼らの攻撃が一発でも少なくて魔王だけが生き残っていたら?「勇者様がいるから大丈夫!」なんて言っていた愚か者達は襲来する魔王軍に抵抗することが出来たのか?


一部の騎士団や冒険者を除いて、ほぼ全員が抵抗も出来ずに犬死にするのがオチでしょう。今まさに、この世界は魔王の驚異に脅かされている。確か、「カリノ」とか言う575代目の勇者が討伐の旅に出ている真っ最中だ。その旅の合間に幾つ村が潰されたか知らないのか!それなのにこの村の連中は、国の連中は、魔王なんて他人事と言わんばかりに普通の生活を続けている。


私はそんな馬鹿どもとは違う。


「…。」


目の前の空間に手を翳し、魔の力を込める。


すると一本の黒い槍が作られ、空いている窓から外へ飛び出し、分厚い木を貫いて止まる。


これが私の編み出した魔法、影魔法だ。当然0から作ったわけではなくモチーフは存在するが…。


この魔法の利点は、まず私の編み出した魔法だから敵に悟られないこと、次にこれは影のエネルギー、実体の無い視覚のみの存在を無理やり実体化させているだけであるため、同じ実体の無いモンスター、アンデッドなんかにも通じるのだ。


それに槍だけじゃない、鞭にトゲ、針。実体がないからどんなものでも再現することが出来る。


皆が遊んでいる合間にも私はこうして魔法を研究し続ける。私は賢いのだから、魔王の恐ろしさを理解しているのだから。

次回も同じく現影使い過去です。

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