仲間の仇
フレアです。
「…!!」
私は無言で呪衰者に剣を突き刺す。
「ぐあっ!」
確かな手応え…命を奪った感覚の後…
「そうら!!」
「ッ!」
背後から斬りかかられる、一撃でも貰えば呪いの餌食だ、冷静さを欠いてはいけない。激情に刈られて暴れまわって攻撃を避けれなければおしまいだ。
「フフ!これなら如何です?」
そう言うと奴はハンカチを上に放り投げ、手には煙と共に花が生み出される。
「フラワーシュート!」
「…!!」
その花を奴が私に投擲した瞬間、無数に増えて襲い掛かる。
あれは捌ききれないと判断した私は急いで、技の範囲外まで走る。
先程私の居た場所には無数の花が刺さり、まるでお花畑だ。
「隙あり!」
そして、奴はいつの間にか私の真ん前に現れ、剣を構えていない私を攻撃しようとする
「カヅチ!」
「っと!」
しかし、奴の真上から落ちてきた雷が奴を炭に変える。この冒険では始めて使う雷の魔法だ。
「驚きました、魔法まで使えるとは…」
だが奴は平然と生き返る。
「ハァ!!」
「ガヅチブレイド…」
次に私は自分の剣に雷の力を纏わせる。レベルアップし魔力量が増えたお陰で編み出せた技だ。原理としては常に私の魔力を消費し続け、剣にカヅチを纏わせている。
奴のハンカチと剣が鋭い音を立ててぶつかりあう。
「とっ!」
しかし、奴だけはハンカチから伝った雷に全身を焼かれ死に至る。
「ほっと!!」
「ッ!!」
また背後だ。
ガキンっと防いで奴を焼く。
次は右。その次は左。
ポズインスネークとの戦いですっかり真っ暗になっていた山に雷の光が何度も輝き続け、その度に奴の命を奪っていく。そして、その度に奴は復活していく。
「…。」
奴の方も花に煙にハンカチにと多彩な攻撃を繰り返してくる。
一体どうすれば良いんだろう…
…
…
…
…
…
「そうよ…。私は現影使いじゃない。本当の現影使いは70年前に私が倒したダンジョンの主よ。」
「やっぱりか。」
予想通り、真の現影使いは別にいるのだ。
って…
「70年前!?ってことはお前相当なお婆…」
「…」
「いった!」
影の鞭でパチーンと手の甲を叩かれる。
「続けるわよ」
「はい…」
うん。今のは私が悪かった、認めよう。
「今から私が話すのは70年前、現影使いと戦った話よ」
…
…
…
「これはまだ私が人間でいられた頃の話だ。」
次回 現影使い改めカゲリ編




