脱出!ダンジョン!!
フレアー!
「ほう…」
驚いた…スネークがやられてしまったようだ。
彼はああ見えて狡猾な策士、残った勇者二人ぐらいならばすぐに片付けてくれると思ったのですが…とんだ期待はずれですね…。
まあ、最も彼が消えたところでそこまで問題ではありませんがね。彼女等では私には勝てない。私を呪衰者だと認識している時点でどうせ詰みなのだから。
それにしても、勇者は勿論としてその仲間の魔法使いに見知らぬ黄髪、あの騎士団長もなかなかの者でした、私の部下にしてやりましょうか…ちょうどあの女も役目を終えたようですしね。
…
…
そうだ…フフ、あの女が消えたのです、私に恐れるものなんてもうなにもないのです。ハハハハハ!!!
無人の館で笑い声は響き続けていた。
…
…
…
やあ、私はナナ。今、一体何をしていた?気がついたら固い岩のベッドで就寝してたぞ、ビックリした。
なんか物凄い嫌な夢を見た気がしたんだが…あーっと、確かあのにっくき毒蛇を冷凍バナナで氷漬けにしてやったのは覚えているのだが…。
っと!そうだ!ミリノだ!
ようやく思い出してきた、私たちはあの狡猾な蛇と戦闘して勝利したのだ!その際、負傷をおったミリノを治療しにいく途中だ!!早く行かなくては!
「ミリノ!!!」
クソ!居ないぞ!!何処にいる!?
そもそもどのくらいの時間がたったのかもイマイチ把握出来ない!
「うっ…」
っと焦っていると上のほうから声が聞こえる。
「ミリノ!!」
傷は酷いようだが生きていたようで安心する。
私はすぐにミリノを引き下ろし、バナナを食べさせた。
「…」
「あ…」
「大丈夫でしたか!ナナ!!」
「あぁ、問題ない。無事勝利した。」
私はそう返す。
「にしても、ナナが生き埋めになったときはどうしようかと…」
「生き埋め?」
何を言っているんだ?そんな訳…ん?
「えぇ、本当に心配…ッ!」
地響きがする…上からパラパラと砂も降ってくる。
私こういうの知ってるぞ。アニメとかでよくある奴。
すぐ後ろが倒壊し、岩で埋まる。
「逃げますよナナ!!!」
「分かってる!!!」
突如ダンジョンが崩れ始めたのだ。
「ダンジョンの消滅って時間かかるんじゃ無いのか!?」
「そのはずなんですけど!!!」
っと言うことはボスを倒したことによる自然倒壊ではなく外的要因と言うわけだ!!
「ナナ!」
「分かってる!!!」
外的要因、つまり何者かによって崩されたのだとしたら、その敵が外にいることになる。
そもそもがここまで来るのに行きで数時間かかっているのだ!崩れるまでに外に出れるのか!?
なんて考えていると…
「あっ」
「なっ!!」
感じる浮遊感、地面が崩落したのだ。
「ナナッ!!!」
何とか助かったらしいミリノの声を聴きながら、私は一人、闇へと落ちていった。
次回から一章中編です。




