幹部!倒すぞ!!
フレアです。
やあ!私はナナ。絶賛魔王軍幹部と会話中だ。
「どうも、初めまして。騎士長に英雄。僕は魔王軍幹部が一人、呪衰者ノロと申します。」
ジュスイシャ…元の世界でもそんな単語は聞いたことがないが…異世界ならではのって所か。現影使いのように名前からどのような能力なのか予想できないのは地味に辛いかもしれないな…。まあだが、やることは一つだ
「初めまして、ジュスイシャ。この世からログアウトして貰おうかッ!!」
「…!!!」
先手必勝。私は冷凍バナナを構え、騎士長はレイピアでジュスイシャに突撃していく。
っと!これじゃあ騎士長を巻き込んでしまうな!!
っと言う訳で早速これの出番というわけだ!!
騎士長のレイピアを布みたいに躱し続けるジュスイシャに狙いを定めて私は弓矢を引く。
どうだ!!
「!?」
狙い通り、私の放った矢はジュスイシャの脳天に真っ直ぐ飛んでいくが、すんでのところでジュスイシャの取り出したハンカチのような物で弾かれる。
「くそッ!」
だが、弓矢なんて前世では使ったことも無かったが、案外当たるものだな!
「…驚きました…。まさか僕に矢を当てるなんて…」
「余所見厳禁!!」
私を見て驚くジュスイシャに騎士長がレイピアを振るう。
「おっと!」
が、またハンカチのような布でガキンッ!!と金属同士のぶつかる音を響かせながら弾かれる。
普段は布のようでありながら一瞬だけ刃物のようになるって感じの武器か…。格好も相まって本当にマジシャンだな。
「流石、魔王軍幹部。一筋縄ではいかなさそうですな!!」
「貴方も、そこまでの剣技が使えるものは中々いませんよ?」
「敵に誉められても、嬉しくはない!!!!」
再びレイピアを持ってジュスイシャに突っ込んでいく。
というか、強いな!!あのジュスイシャとか言うの!?騎士長の攻撃が一発も当たってない!!
一応言っておくが別に騎士長が弱いわけではない。むしろステータス以外の技能ならばミリノよりも遥かに上に見える。レベルが同じならミリノでは歯が立たないだろう。
まあ、それを避ける奴も相当の化け物ということになるのだが
しかし、攻撃が当たらないだけならばなんの問題もない。なにせ!私にはコレがあるのだからな!!
「喰らえ!ジュスイシャ!!!」
騎士長の攻撃を避け続けるジュスイシャに向けて私はバナナの皮を投擲する。
「は?皮?そんなもの…」
騎士長の攻撃を避けながらジュスイシャはそう言うが…
「なっ!!!!」
次の瞬間には空中で180度回転していた。
「……!!」
その隙を騎士長が逃さず、目にも止まらぬ速度でジュスイシャが刻まれていく。
「さらばだ!!!」
一瞬でバラバラになったジュスイシャがその場に散らばった。
いや呆気ないな魔王軍幹部!?こんなんなら他に何人いようが…
その瞬間。私は目を疑った。
地面に着地した騎士長の背後に間違いなくたった今粉々になった筈の黒い影が写ったのだ
「騎士長!!後ろだ!!!!」
「遅いですね!!!」
「むっ!…グアッ!!」
背後から深く斬撃を受けた騎士長がその場に崩れ落ちる
「騎士長!?」
「これで騎士長はもう動けない…」
返り血を騎士長を斬ったハンカチで拭きながらそう話す。
何故生きている…?っていうかどっから湧いてきた…!?
「お前はたった今細切れになったはずだが?」
焦らず、冷静に私はそう聞く
「えぇ、なりましたよ?」
「何故復活している?」
「さあ?何故でしょう?」
次の瞬間、背後から数匹の魔物に襲われる。
「ッ!」
振り返り、急いで背後に飛んでから、冷凍バナナを投げつけ瞬殺する
一体何処から現れた!?私の近くにはそんなものいなかった筈だが…
考えている途中にもジュスイシャが襲いかかってくる。
「!!」
私は矢を引いた弓でハンカチを防ぐ。
「防がれましたか…」
後ろに飛び退いたジュスイシャに向けてそのまま矢を放つ。
「ッ!」
それもハンカチで弾かれるが
「そら!!」
その隙に皮を投げつける。
「同じ手を食らうわけガッ!!」
馬鹿め!今まで誰一人として避けれなかった皮だ!!
そのまま宙に浮くジュスイシャに向けて冷凍バナナを投げつける。
「クッ!!」
そのまま一撃で氷像へと姿を変えた。
念のためさらにその氷像に矢を放ち、砕く
「おっと危ない!」
「ッ!!」
また復活した!?
背後からジュスイシャが現れる
「今のは絶対死んだだろ!?」
「そうは言われましてもねぇ?」
またハンカチを構えて此方に走ってくる
「ッ!」
次は護身用に購入したナイフでハンカチを防ぐ
…ナイフと鬩ぎ合いを続けるハンカチの刃?には先程騎士長を斬った血がベッタリと付いている
つまり、影武者って訳でもないみたいだな…
鬩ぎ合いでは拉致があかないと察したのかジュスイシャは再び後ろに飛び退く
「それにしても、何ですかあの果物の皮。ふざけた見た目で因果律操作でもしてるんですか?」
「知るかそんなもん!!」
「あくまで教える気はないと」
いやほんとに知らねえよ
「まあいいですよ。ここであなたを殺しちゃえば情報は必要ないですから」
奴が手を合わせ、そのまま広げていくとそこに剣が生み出されている。ホントに手品みたいだな…!!
「さあ!そろそろ本気で…」
「ッ!」
私もバナナを構える…しかし、ジュスイシャはそれ以降動こうとはせず急に剣を仕舞いだす
?どうしたんだ…?
「ふむ、そろそろ時間ですか…」
「待て!逃がすか!!」
私は慌ててバナナを投げるが、もうそこに奴の姿はなかった。
「さらばです!また会いましょう!!!」
そう言葉を残して…
次回もお楽しみいただければ幸いです。




