村長!話すぞ!!
フレレレレレレレレレレアです。
やあ!私はナナ!!今は飯を食い終わり、部屋でゆっくりしているところだ。それにしても落ち着くな、畳など和風な作りだからだろうか…ほっとする
「ナナ、リノアさん、そろそろ時間ですよ。」
「わかったー。」
「あぁ」
これから私達はこの村の村長に会いに行く。大方、現影使いの件についてだろう
「村長様の準備が整いました!」
っと出発のようだな。
「行くか」
「はい、こちらの部屋にお越しされております。」
「え?村長来てるのか?」
「はい!」
こういうのって私達が村長に会いに行くもんじゃないのか…
「どうぞ、お入りください。」
案内人は扉を開け、私達に入るよう招く。
「どうも勇者様方!!先日は本当にありがとうございました。」
開口一番、感謝の言葉を発した物腰柔らかな男。この人が村長か
ここはリーダーだし、代表してミリノが会話を…っと思ったのだが…
「いや…私操られてたから今回の戦い何も分かりませんし、リノアさんかナナが…」っと断られ、リノアは「私、そういう堅苦しいの無理だよぉ!」っということで消去法で私が代表して会話することになった。二人は後ろで黙っている
まあ元の世界でも目上の人間と会話することは良くあったから多分大丈夫だろ
「いえ、これも私達の仕事です」
「それにしても本当に驚きました…。あの現影使いを倒してしまわれるなんて!」
「そういえば囚われていたアレだけの人数…現影使いって村に攻めてきたりしていたのですか?」
「いえ、全員いもずる式にダンジョンに入ってしまって…」
「というと?」
「始めはある家の子供とその友達5人でした。森に薬草を摘みにいったきり帰ってこなくなって、少し調べてダンジョンに入ってしまったことが分かって…」
「次はその子達の救出のためにダンジョンへと向かった村の男性3人。彼らも、結局帰ってきませんでした」
「その次は村の自警団。全員平均レベル10、一番高い者となるとレベル22の者までいた精鋭達でしたが…彼等すらも帰ってこなかった」
「村は絶望の淵でしたよ、帰ってこなかった人々の家族を始めとした残された人達。そして、私も男です。ダンジョンの中に何かがいるのは明白。せめて、亡骸だけでも返して貰えないか、と交渉のため通りすがりの冒険者数名と共にダンジョンに向かいました。幸福だったのは村人達が生きていたこと。不幸だったのは交渉は失敗し、冒険者達も敗北してしまったことですね」
ミイラ取りがミイラになるとはまさにこのことか…
「それに囚われていた私達も希望を持つことが出来ませんでした。現影使いはとてつもなく強かった。自警団も冒険者達も全員ベテランの戦士。その人達が手も足も出なかったのですから。」
「正直、貴女達が来たときも、また犠牲者が増えただけだとどこか諦めてました。勇者様が手に落ちたと知った時なんて、本当に終わりだと思ってました。」
「それは…申し訳ないです…」
「ああ!いや!責めるつもりはないんです!!奴は強すぎた、仕方がないことで!!」
申し訳なさそうに答えるミリノに慌てた様子で村長は弁明する
まあ事実ひどい初見殺しだったからな…あの影
「勇者様のパーティのお二人ですら敗北してしまった。ですが、その状況でナナ様が、リノア様を解放し、ミリノ様を下し、更にはリノア様とお二人でついに現影使いさえも討伐し!私達を解放してくれた!!本当に貴女方はこの村の英雄ですよ!!」
「そんな、大げさだろう」
「いえ、見てください、村の様子を。この屋内にまで人々の話し声が聞こえてくる…。こんなに騒がしいのは久しぶりですよ!」
村長のいう通り屋内にいるにもかかわらず、外からは愉快な喋り声が聞こえ続けている。
「貴女達が救ってくれたのです!」
なんか、面と向かって言われると照れるな。
「本当に感謝してもしきれません。」
「そこで、お礼と言っては何なのですが、よろしければしばらくこの村を拠点になされてはいかがですか?」
拠点?
「聞けば、貴女達はまだ旅を始めたばかりのご様子。まだまだこの辺りの魔物やダンジョン等攻略するべき場所があるでしょう。その際、宿があれば楽だと思うのですが…もちろん、食事等もご用意致します。」
こういう話しはミリノがするべきだろう。
私はミリノに目配せする。
「はい。それはとてもありがたいのですが、良いんですか?」
「はい!」
そこからはミリノがひたすら話していたが、要約すれば、今私達が使っている部屋をしばらくの間貸してくれると言うのだ
これに関しては私も初耳だが、この近くにも最低3つはダンジョンが確認されているらしい。本来は野宿をしながら攻略していく予定であったらしいが…。それは流石に勘弁すぎるな!!!
風呂も無いままあの規模を3つは辛すぎるぞ!!!
「それでは、暫くの合間この村をお楽しみください。」
「ありがとうございます。」
どうやら話が終わったようだ。ミリノが立ち上がる。それに続き私達も立ち上がり挨拶をした
「お疲れ様です。」
案内人に連れられ私達の部屋まで戻った。
「お望みでしたら個別の部屋をご用意致しますがいかがですか?」
「私はこれでも構わないぞ」
「私も大丈夫です。」
「私もー!」
「かしこまりました。」
ふぅ…。とにかく、暫くはここに滞在できるということか…。いよいよ冒険らしくなってきたなぁ!!
補足コーナー
ちなみに村長のレベルは19です。




