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もぐもぐキューカンバー006
……キュウリ?
川でキュウリ?何を釣る気だ。
「モグリちゃん余ってるキュウリ食べる?これいいキュウリだよ3本セットで298円だったし」
コクっと頷き、与えられたまるまる1本のキュウリを皿谷潜は不思議そうに、小さく齧り付く。お腹が減っていたのかもしれない、溺れているのを発見したのが早朝だったが、気づけば太陽は頭上近くまで上がってきている。ただ幾ら空腹でも、味付けもされてないプレーンキュウリなんて、美味しいものでも無いだろうに。
「変なもの与えないでください。何を釣る気だったんですか、それで」
「これが一番来る。いや、来ただろ。」
こんなもので釣れるなんて、
「河童くらいですよ」
それだよ、少年。訝屋の指が鳴る。
「さっきまでここに居た、そして君も会ってる」
冗談のはずだった。それでも繋がる。嫌な予感がする。
「君の幼なじみは」
「ソレだ」
皿谷の手が、止まっていた。
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