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怪を喰む  作者: 毎日馬鹿
もぐもぐキューカンバー
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もぐもぐキューカンバー004

訝屋さんが皿谷ちゃんのためになると言うのであれば、僕は知っていることを全て話しましょう。事は1年ほど前からです。高校1年生だった僕には高校3年になったばかりの幼なじみが居ました。家が近所で昔から親同士も仲良く家族ぐるみでキャンプ等をした事もあります。向日葵のような性格の人で、小学生の夏休みなんかはよく一緒に虫取りや探検なんかで、一日中引っ張り回されてたのを憶えています。周りを巻き込むのが上手くて、それでいて周りを楽しませるのが上手い人でした。高校生になってからは学校が違う事もあり会うもありませんでしたが、丁度ゴールデンウィークの最終日、僕らは2年ぶりに再会しました。

彼女のお通夜で、です。

去年のゴールデンウィークは中盤までずっと大雨でした。やっと晴れた最終日に彼女らは5人で川に遊びに行ったそうです。ある程度水位は上がってたものの、何事もなければ安全に遊べる範囲であったと聞いています。ただ何事はあってしまいました。この川の少し上流で川に隣接する場所が土砂崩れを起こし、急に上がった水位と土砂に巻き込まれ彼女は命を落としました。遺体は凄惨な物でしたよ、ちぎれたようで右腕は無く、目は閉じているものの窪み落ちており眼球は不在でした。綺麗に元に戻そうと整形した後がより生々しく痛々しかったです。

そして1年後丁度先程、彼女に再会したんです。僕を河底に引き込もうとしたあの右腕は、間違いなく彼女の腕でした。とても昔、彼女の誕生日に僕があげたブレスレットを、事故にあったあの日も、そして今日もつけててくれてたんです。そしてその黒い手の奥には、僕を何度も心配してくれたあの優しい茶色がかった目があったんですよ。1目見ただけで確信しました。

僕はオカルトなんかを信じてるわけじゃありません、あんなものは全部フィクションだと今でも思っています。それでも、それでもアレは間違いなく彼女なんです。

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