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『残憶レプリカ:』プロットver  作者: 毎日馬鹿
壱章 もぐもぐキューカンバー
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4/54

もぐもぐキューカンバー004

……わかりました。話します。


僕には幼なじみがいました。


2つ上です。

良く引っ張り回されてました、夏なんか虫取りと探検ばっかりで。


山の奥まで一緒に出かけて、帰り道がわかんなくなって。「大丈夫、大丈夫」って笑ってたくせに、日が落ちてきたら急に静かになって。


でも僕の方が先に泣いちゃって。

迷惑も多かったけど、周りを巻き込むのが上手くて、それでいて周りを楽しませるのが上手い人でした。


高校生になってからは学校が違う事もあり会うもありませんでしたが。

去年、ゴールデンウィークの最終日。

会えたんです。


でも、お通夜だった。


線香の匂いがきつかった。

誰も泣いてなかった。

誰も現実だなんて思えなかった。


去年のゴールデンウィークは大雨でした。


やっと晴れた最終日。彼女らは5人で川に遊びに行ったそうです。

ある程度水位は上がってたものの、何事もなければ安全に遊べる範囲であったと聞いています。


そして、突然のそれに巻き込まれました。


遺体は凄惨そのものでした。

ちぎれたようで右腕は無く、目は閉じているものの窪み落ちており眼球は不在でした。

無理に戻された跡が、余計に気持ち悪くて。


知らない顔だった。


そして、さっき。

一瞬わからなかった。

でも、すぐに分かった。


会ったんですよ。


僕を河底に引き込もうとしたあの右腕は、間違いなく彼女の腕でした。


とても昔、彼女の誕生日に僕があげたブレスレットを、事故にあったあの日も、そして今日もつけててくれてたんです。


似合わないねって笑ってたのに、ずっと外してなかった。


その黒い手の奥には、あの目だった。茶色の。1目見ただけで確信しました。


オカルトなんて信じてない。今でも。

それでも。

名前を呼ばれた気がしたんです。


……あれは彼女だ。

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