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開戦

この話からアクションパートに突入します。

「ゆくぞ」


私は断罪の魔刃を握り

疾風の具足の力にて

ニョグエガの懐へと

瞬足で駆け出した


【懐へは入らせぬわ!!】


対するニョグエガは

ヒルのような触手の先端から

黒い稲妻を私に向けて

放出してきた


「悪退の聖盾よ

我が前に立ちふさがる

悪しき力を退けよ!」


私はニョグエガへと駆けながら

悪退の聖盾の力にて

ニョグエガの繰り出した

黒い稲妻を防ぎ避ける


【だが、甘いわ!】


己の繰り出した技が

悪退の聖盾にて

防がれても

ニョグエガには

まだ余裕があるように

私を嘲笑った


そして、己の澱んだ赤い一つ目に

黒ずんだ赤い光を収束させると

黒赤の光球と

形容できるものを生み出した


「(あれを光線として、放出するのか?

それとも、光球自体を

ぶつけてくるのか?


この軌道上だと

避けた方が良いか)」


私は黒赤の光球を

避けるタイミングを見計らい

黒赤の光球が

放たれるのと同時に

L字を書くように

黒赤の光球の軌道上から

横に跳んだ


そして、ニョグエガの生み出した

軌道上の標的を失った黒赤の光球が

いくらかに分裂にして

私を追尾するように向かってきた


「避けても無駄ということか

ならば、迎撃するのみ」


なんであれ分裂すれば

その分、個々の威力は低下する

それを断罪の魔刃と

悪退の聖盾にて

打ち消すのみだ


「はぁっ!」


私は断罪の魔刃で

悪退の聖盾の範囲外からくる

分裂と追尾で迫る

黒赤の光球のいくつかを

払い落とすと


そのまま、流れるように

身体を動かし

残りの黒赤の光球を

防ぐために

悪退の聖盾を身構えた


そして、黒赤の光球と

悪退の聖盾が衝突し

衝撃音が闇の大広間に響き渡った


【あれを防ぐか

まぁいいだろう

すでに時は稼ぎ終えた

この技にて、我に屈するがいい!!】


黒赤の光球の残りを

防ぎきった私に

ニョグエガは叫ぶと

己が手足である

黒いヒルを思わせる

七つの触手の先端から

夜の闇よりも

深い闇の光線が

蛇のように蠢きながら

放たれた


「悪退の聖盾よ!

我が前に立ちふさがる

悪しき力を退けよ!」


私は再び

悪退の聖盾の力にて

ニョグエガの触手から放たれた

蛇のように蠢く闇の光線を

防ぐことにした


そして、ニョグエガの放った

闇の光線は

蛇のような動きで

七つとも私に向かってくるが

幾らかは悪退の聖盾に

阻まれつつ散っていく

――ことは無かった


なぜなら、闇の光線は

悪退の聖盾の範囲外から

私に向かってきたからだ


「ちぃっ!」


予想が外れた私は

慌てつつも

迫りくる闇の光線を

断罪の魔刃にて

斬り落とした

しかし、その数は六つ

残る一つはどこだ?

どこから来る?


私は悪退の聖盾を構えながら

黒赤の光球の

最後の一つがどこから来るのか

視線を動かしつつ

探し始めた


「そこか!」


闇の大広間の天井に

視線を移すと

ただ一つ残った

黒赤の光球を見つけた


距離から察するに

時間差で放たれたのだろう


一度しか使えない

猫騙しのような芸だが

見破られてしまっては

もはや無意味


しかし、嫌な予感がしている

ニョグエガが大仰を吐いて放った技が

博打程度では無いことが


そう、無意味に見せかけた

大技の予兆であると――。

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