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第二十七話 脚本通り
最後に、俺は空き教室に入った。そこには文化祭のセットや衣装、演出画が散乱している。白衣がかかっていたのだろうハンガーが置かれていた。
皆で過ごした思い出が胸をよぎる。おしゃべりして笑い合ったこと、疲れ切るまで執筆したこと、一緒に息抜きをしたこと。いくら悔やんでももう戻らないのだ。
「部長……岩セン。絶対に真実を突き止めますから……犯人を捕まえたら、安心して眠ってください」
俺はそう呟いて、調査を開始した。
俺はまず千夏の机を調べる。彼女の机には小道具が置かれており、工具や養生テープに結束バンドが揃っていた。俺は眉を寄せる。
次に部長の机を調べてみる。すると、印刷された脚本が残っていた。その脚本はまだ序盤しか書かれておらず、設定のメモ書きが残されている。
『探偵……吹雪ハルト
相棒……久遠スイ
被害者……真田キョウヤ
犯人候補……千夏アヤカ、久遠スイ
真犯人……未定』
未完成の脚本からはこれ以上のことは読み取れない。
スイは無言で俺の顔をじっと見つめていた。




