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45歳DTPデザイナーは36協定違反で異世界出向  作者: 洋蔵
異世界でも人間は弱い
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レイヤー54 誰でも魔法が使えるわけではない

文章を読む時に

文化や言語の違いから

解釈の違いはおきる


魔法は広がった。


配布された。


量産された。


だが


止まる場所があった。


研究員が言う。


「使えていないな」


現場。


市井。


避難地。


魔法陣はある。


だが起動しない。


洋蔵が静かに言う。


「読めないんです」


一拍。


魔法陣。


紋様。


術式構造。


そこには


言語がある。


特殊体系。


記号。


意味。


順序。


研究員が眉をひそめる。


「知らなければ」


「動かないのか」


洋蔵。


「はい」


文字を知らない者。


言葉を持たない者。


教育を受けていない者。


魔法は発動しない。


「誰でも使えるはずじゃなかったのか」


沈黙。


「理論上は、です」


一拍。


「現実は違います」


現場の声。


「使えない」


「分からない」


「怖い」


魔法は道具になった。


だが


扱える者だけの道具。


研究員が言う。


「偏るな」


洋蔵は頷く。


「はい」


図面が開く。


新しい設計。


魔法ではない。


教育。


第一系統。


識字。


読む。


書く。


記号理解。


基礎言語。


第二系統。


術式教育。


紋様の意味。


構造理解。


誤作動防止。


安全知識。


第三系統。


簡易化設計。


直感操作。


色分け。


段階起動。


誤読防止。


「読めなくても使える形にする」


第四系統。


教育拠点。


常設施設。


巡回教育。


集団講習。


子どもから大人まで。


第五系統。


資格と管理。


危険術式の制限。


使用権限。


監督体制。


研究員が静かに言う。


「結局」


「人が要るな」


洋蔵。


「はい」


一拍。


「魔法より先に」


「学びが必要です」


円が更新される。


識字。

理解。

教育。

共有。

制御。

平準化。


一拍。


魔法に頼らない生き方がある。


だが


魔法を使うなら


学ばなければならない。


研究員が問う。


「最強の魔法は?」


洋蔵は答える。


「誰も取り残さない仕組みです」

誰でも使えるとは…

虫や家畜

微生物や植物

赤ん坊からペットまで

みんな魔法を使えてしまったら

カオスすぎるよね

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