レイヤー48 人間らしくあるための魔法
水魔法の水は飲めません
人間には有害な高濃度魔力含有
土魔法は地上でしか発動しない
風魔法は結構な高負荷
氷魔法は水魔法の応用
避難地には
まだ足りないものがあった。
水。
暖。
衛生。
食。
生き残るだけでは
人は保てない。
研究員が言う。
「まだ文明じゃない」
洋蔵が答える。
「だから整える」
図面が開く。
生存術式ではない。
生活術式。
第一系統。
浄水魔法。
魔力で水を作ることはできる。
だが高濃度魔力含有。
常飲に向かない。
「作るより戻す」
汚染水。
泥水。
分解魔法陣。
不純物分離。
浄化。
飲用化。
研究員。
「水を生むのでなく」
「水を救うのか」
洋蔵。
「はい」
第二系統。
暖房術式。
土と水の合成。
酸化熱誘導。
蓄熱。
持続暖房。
火を燃やさない。
燃料消費なし。
「冬を越えられる」
誰かが呟く。
第三系統。
衛生術式。
火と水の合成。
蒸気生成。
高温洗浄。
殺菌補助。
浴場再建。
医療衛生支援。
「清潔は贅沢じゃない」
「生存条件です」
第四系統。
農生魔法。
食料生成ではない。
土壌改良。
生育促進。
病害抑制。
収量補助。
自然を支える魔法。
研究員が苦く笑う。
「便利魔法じゃないな」
洋蔵。
「文明維持です」
円が更新される。
浄水。
暖房。
衛生。
農生。
生活。
尊厳。
一拍。
防壁は命を守る。
灯は夜を越える。
だが
暮らしがなければ
人は折れる。
研究員が問う。
「最強の魔法は?」
洋蔵は静かに言う。
「人間らしく在れる魔法です」
火魔法は発火現象だから
燃焼とは違うのですぐ消える
雷は発生だけなら簡単な仕組み
でも操作が難しい




