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スイーリ目線です

私の名前はスイーリ=ダールイベック。

ステファンマルク国で唯1人の公爵令嬢です。8歳です。


紫を帯びた黒髪にラベンダー色の瞳、肌は雪のように白く自分で言うのもなんですが大変愛らしいと思います。でもできるならお母様のプラチナのように輝く髪を受け継ぎたかったです。


趣味は刺繍です。まだあまり上手ではありませんが、たくさん練習していつかあの方へプレゼントするのが夢です。それまでの練習用はお父様にプレゼントしています。






はぁー、そして私には誰にも言えない秘密がある。

前世の記憶があるのだ。


前世は20代も終盤に差し掛かったOLで、デパートの家具売り場担当だった。結婚するのかなと思っていた学生時代からの彼氏と別れたのが4年前、5年前だったかな、それ以来仕事一筋!と言うわけでもないけれど、それなりに働いて、それなりに楽しい生活を送っていた。


いつ頃からだったか、友達に誘われて始めた乙女ゲームにどっぷりとはまってしまい、毎日寄り道もせず帰宅しては推しとの時間を楽しむようになった。

推しは1番人気のキャラクターだったので、イベントは大激戦だったけれど、そこは社会人パワーを遺憾なく発揮して存分にイベントを楽しんでいた。


あの日は忘れもしない、推しのバースディーイベント初日。さっさとお風呂を済ませてからじっくり参加するつもりで帰宅した。デパ地下で調達したお惣菜とビールを片手に。


お風呂に入ったところまでは憶えている。




ー そこで死んだみたい、前世の私は。





という記憶を取り戻したのが3歳の7月28日です。最愛の推し、レオ様の誕生日に全てを思い出しました。

その時のショックと言ったらー大好きな苺も食べられなくなるほどのショックでした。




(バースディーイベントの限定スチル見れなかった)




1年間その為に生きてきたと言っていいほど楽しみにしていたのに、スチルを拝む前に死ぬなんて!


しばらくは荒れて、アレクシー兄様に八つ当たりしていました。



が、冷静になったとき気がついたのです。ええ、中身は大人ですから3歳児とはいえ冷静にもなれるのです。


アレクシーにヴィルホ?


レオ様にしか目が行っていなかったため気がつくのが遅れました。もしやここはあの乙女ゲームの世界なのでは?!アレクシーとヴィルホと言えば黒髪の最強騎士兄弟のことですよね?!レオ様ほどではないにしろ、2人も人気のキャラクターでしたからうっすらとは記憶しています。その2人が兄と言うことは!



「ステファンマルクおうこく、おかあさまこのくにはステファンマルクといいますか?」


「まあ!いつの間に憶えたの?スイーリはなんて賢い子なのかしら」


毎日一緒に暮らしている兄たちを見ても気がつかないほどいい加減な記憶なのに、レオ様に関する情報なら完璧に頭に入っています。国の名前なんて余裕よ!だってレオ様のお名前でもあるもの。


「おかあさま、おうじさまのおなまえはレオさまですか?」


「殿下のお名前も憶えたのね、ヴィルホに聞いたのかしら。そうよ、王子殿下のお名前はレオ様とおっしゃるの」



ああ、間違いなさそうです。私は最愛のレオ様のおられる世界へきたのです。しかも私は公爵令嬢、時が経てばいずれレオ様とお会いする機会もあるのではないでしょうか?





いや待て。

ヒロインはふわふわの綿菓子みたいなピンク色の髪だった。それは絶対に私ではない。では私はモブか?

あんなに夢中でプレイしたのにレオ様以外のこととなると記憶がとてつもなく心許ない。


アレクシー妹、ヴィルホ妹、唯1人の公爵令嬢、黒髪



ああ、ゲーム内では名前が明かされていなかったから忘れていた。黒髪の公爵令嬢とはつまり





悪役令嬢だ。

度々スイーリ目線になる予定です。スイーリ回には*をつけます。

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