なんだこいつら
昼休み。
校長室では、校長の曽宮が書類に目を通していた。
コンコン。
曽宮校長「どうぞー。」
勢いよくドアが開く。
晶哉「失礼しまーす!」
現れたのは、生徒会長・島津晶哉。
曽宮校長「おっ、晶哉くん。今日は何の用?」
晶哉「特にないです!」
曽宮校長「ないの!?」
晶哉「暇だったので来ました!」
曽宮校長「校長室を休憩所にしないでくれる!?」
晶哉は勝手にソファへ座る。
晶哉「校長先生、お菓子あります?」
曽宮校長「あるけど、なんで知ってるの?」
晶哉「この引き出しですよね。」
ガチャ。
曽宮校長「勝手に開けるな!」
晶哉は飴を一つ取り出す。
晶哉「いただきまーす。」
曽宮校長「堂々としてるなぁ。」
しばらく沈黙。
晶哉「校長先生。」
曽宮校長「ん?」
晶哉「校長先生って、テストあるんですか?」
曽宮校長「ないよ。」
晶哉「じゃあ、なんで校長先生になれたんですか?」
曽宮校長「長年頑張ったからだよ!」
晶哉「へぇー。」
曽宮校長「その『へぇー』は興味ないやつ!」
晶哉は部屋を見回す。
晶哉「校長先生。」
曽宮校長「また何?」
晶哉「校長室って、なんでこんな広いんですか?」
曽宮校長「校長だから。」
晶哉「じゃあ、生徒会室も同じくらい広くしてください!」
曽宮校長「それは無理!」
晶哉「えー。」
曽宮校長「逆に聞くけど、そんなに広かったら何するの?」
晶哉「鬼ごっこ!」
曽宮校長「生徒会室で!?」
二人は思わず笑ってしまう。
その時、チャイムが鳴った。
晶哉「やばっ、五時間目!」
晶哉は慌てて立ち上がる。
晶哉「校長先生! また暇な時来ます!」
曽宮校長「『暇な時』じゃなくて、ちゃんと用事がある時に来なさい!」
晶哉「はーい!」
バタン。
校長室に静けさが戻る。
曽宮校長は苦笑しながら湯のみを手に取った。
曽宮校長「……ああいう生徒会長も、悪くないな。」




