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天神様の細道じゃ―



朱雀と渉は神社に到着していた


渉「……エジュデルのヒント、確か、鳥居がいっぱいって言ってたよな?」


渉は呟くと、辺りを見渡す―。


鳥居がいっぱいの神社……


朱雀「継承者だろ?何か聞いてないのかよ」


渉「少し静かにしてくれ」


渉は、目を閉じると

耳を澄ました―。


竹やぶの草がぶつかる音

その中に微かに

チリンと、鈴の音が聞こえる


渉「普通に探してたら見つからねえ!」


朱雀「はぁ!?」


土の匂いと、川の匂い

微かに、小石を踏む音もする―。


渉「くそっ、どこだ!?」


渉は、エジュデルのヒントがひっかかり

何処に行けば核様と出会えるのかが

分からなかった。


朱雀は、渉の方にポンと手を乗せた


朱雀「落ち着けよ、渉、とりあえず探そう」


渉は、朱雀の言葉に少し深呼吸した。


渉「わりぃ、俺、何か今、自分でも良く分からねぇぐらい、いっぱいいっぱいでさ。」


朱雀は、「こういう時はな!」

と、自分の両手に、自分の息を吐いて


その空気を、両手で、パン!と叩いて

空に投げた


朱雀「こうやるんだよ!もやっとしたものは、とりあえず空に投げとけ!」


ニカッと笑う朱雀


渉「何だそれ」


優しく笑う渉は、朱雀がやった行動をスルーしたが

安堵したのか、冷静を取り戻せた。


渉「ちょっと一旦水無月に電話入れる。」

朱雀「ああ、そうしろよ」


渉は、本殿のベンチに座ると

燈に電話をかけた


渉「あ、もしもし水無月?」


燈「渉?大丈夫なの?」


渉「ああ、先に帰ってごめんな」


燈「謝らないでよ、大丈夫なら良かった。」


渉「葬儀は何時になるか分からないんだ、今、核様を探しに来てて」


燈「え?核様!?誰?何?それ?え?」


渉「じいちゃんの声がしてさ、核様を探せって、だから朱雀と一緒に神社に来てるんだ」


燈「……待ってて、私もそっちいく。」


ブチっと、すぐに電話を切った燈が、朝顔に言った


燈「朝顔、渉が、変なこと言ってる」

朝顔「は!?」


燈「分かんない、死んだはずの人の声が聞こえたとか、変なこと言ってる」


燈は、少しだけパニックになっていた


燈「核様探すんだって……とりあえず私達も行こう?神社にいるみたい」


朝顔「核様!??」


燈「おじいちゃん亡くなって、渉変になっちゃったのかな…とりあえず心配だから、早く行こう?」


朝顔「……OK」


朝顔は、少し外にでると、紅月にメッセージを送ると、燈と一緒に、神社へ向かった―。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



―四季座の入口―



通りゃんせ

通りゃんせ

ここは何処の細道じゃ


天神様の細道じゃ


ちっと通して 下しゃんせ

御用のないもの 通しゃせぬ

この子の七つの お祝いに

御札を納めに 参ります

行きはよいよい 帰りは怖い

怖いながらも

通りゃんせ 通りゃんせ



朗読をしているのは、務露首だ―。


務「四季座の入口も不要、ですかね。」


務露首は、そう言いながら双子の前に現れた


黒輝「この入口が無ければ、俺たちはこんな所で産み落とされなかった」

白花「そう、全ては、ここと人間界が繋がってる事ね」


双子は、入口を塞ごうと

技を使うが、入口は閉じない。


務「そう簡単には塞げませんよ。」


白花「知ってる口の聞き方をするのね」

黒輝「どうすればいい」


務「四季座を、崩壊、、 させますか?」


ブラキとビャッカは、崩壊という言葉に

ビクッとし、互いを見た


務「おや?何故そんなに怖がるのです?ここが嫌いなのでしょう?」


白花「……あんた、闇堕ちの妖怪ね」


務「ふふふ、正解です。ビャッカ様は賢いお方ですね」


ビャッカは、ブラキに抱きつくと、瞬間移動して、生徒会室に、逃げた、結界を最強にした。


黒輝「おい、ビャッカ、何してんだよ」

ブラキは突然の事に、わけが分かっていなかった。


白花「あいつの目見た!?赤い目つき、闇堕ちの妖怪……あいつは、危険よ」


黒輝「!!闇堕ち!?」


白花「近づいたら死ぬは」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



――この神気の香りは―――


突風が、渉と朱雀の横を横切った―。

突風がした方角は、駐車場の奥の森の方角


そう、初めてここで、天照大御神様と、水無月燈が出会った場所だ―。


渉達はそのことは知らない。


その方角へと足を運ぼうとした時

燈と、朝顔が、燈の瞬間移動で渉たちの前に来た


燈は、渉の前に立った時

渉に抱きついた


燈「渉!!」


渉「!?水無月!?」


渉は彼女が瞬間移動をするのは、2回目だが

まだ見慣れてないので、少し驚いていた


朱雀は、燈が初めて瞬間移動をしていたので

かなり驚いている


朝顔「うん、うん、私はね、それやられたの、ワックにいた時だからね、しかも、テーブルの上よ?瞬間移動してきたの」


朝顔は、朱雀が驚いていたのを、満足そうに頷く。


燈は、はっ!っとなって、抱きつくのをやめた

(冷静にならなきゃ、渉が大変な時に、私がしっかりしなくちゃ)


燈は自分に言い聞かせていた。


渉は、そんな燈を見て、燈の頭を撫でて微笑むと

さっき起きた出来事を話した


燈「その突風がした場所って、、」


燈は、目を閉じると、記憶を辿る―。


燈「!!こっち!!竹やぶ!」


燈は、その方向に走り出した

後をついて行く3人

渉、朝顔、朱雀―。


渉「知ってるのか?!」

燈「天照と、初めて会った場所!!」

渉「初めて会った場所!?!?」


4人が駆け寄るとまた突風が4人を襲う

その突風の風の音に混じって、聞こえる微かな声


―こっちへおいで―


風が道案内をするかのように

突風の向きまで変わった。


渉「招かれてる!?」

燈「え!?」

朱雀「なんだ?招かれてる?」

渉「声が聞こえないのか?」


朝顔「風の音が凄くて、何も聞こえない!」


竹やぶを走る4人

その道の距離は長くないのに

走っていると長く感じる

不思議な小道


案内されるように

突風に招かれ


行き着いた先には


鳥居がいっぱいある

苔がついた階段の上に小さな【社】があった。


その社に、赤オレンジの炎が集まって、玉になると

その玉が割れて、現れたのは


白色で、毛先が長く、凛とした顔のオオカミ―。


普通のオオカミよりも大きなオオカミは、ゆっくりと、4人の前に姿を表した


渉は咄嗟に、そのオオカミに膝まづく。


―次の継承者か―


燈「!!犬が喋った!?」

朝顔「しっ!燈、膝まづいて!」


朱雀も朝顔も、オオカミの前に膝まづく


燈は、よくわからなかったけど

とりあえず膝まづいた


―皆、膝まづかなくても良い―


渉「いえ、そんな訳には…あなたが、核様ですか?」


―ああ、そうだ、お前は次の継承者か?―


渉「いえ、次の継承者は、うちの父親だと思います。じいちゃんの息子です。」


―ふむ、でも俺の所に来れたのなら、次の継承者で間違いはない―


渉はびっくりした顔をした


朱雀も、朝顔も真剣に話を聞いている

燈は、じっと核様を見つめたていた


―ここに来るときに、変な感じはしなかったか?―


渉「はい、しました、説明しずらいような、そんな不思議な感じが」


―ここは、異界だ―


渉「!!異界!?」


異界だと核様に言われても

すぐに処理ができなかった。

だってこの場所は、確かに、神社の駐車場

竹林の奥の方。


空気だって、人間界と一緒のはず……


渉は、辺りをゆっくりと見渡した―。


―不思議だろう―


渉の行動を見て、核はゆっくりと階段を降りて渉に近づいた。


―ここは、人間界ではなく、神界に近い、社だよ―


渉に近づいた核は、隣にじっと見つめてくる燈の視線が気になった


渉「神界近い社?!」


燈「あーーーーもうだめ!我慢できない!」


燈は叫び出すと、核を撫で回し始めた

ふわふわな毛は、触るとキラキラと輝く白い毛並み

燈は癒されの絶頂にいた


朝顔「あ!こら!燈!」


朝顔は止めに入ろうとしたが

核様も、満更じゃない様子で、先程の態度とは豹変して、完全に、撫でられている、飼い犬になっている


渉にも止められた燈は、仕方なく撫でるのをやめたのだった


―不思議な女だな、我を見て犬扱いとは、、、!この神気の香りは、三葉様と四葉様か!!―


核は、燈と渉から香る、三葉と四葉の神気の匂いを嗅いで驚いていた。

燈の中には三葉の神気

渉の中には四葉の神気があるからだ


燈達は、三葉と四葉の名前にびっくりする


燈「え??」

渉「核様、一体どういうことですか?」


―どうもこうも、崇め奉りたまえ神社の神様は、三葉様と四葉様、そしてここは、神界に近い社、ようするに、私は、三葉様と四葉様の、精霊。―


渉「精霊?!」

燈「ペットじゃなくて!?」


朝顔は、すかさず燈の、頭を下げる


朝顔「もうこの子ったら!申し訳ありません、核様。」


―ははは、ペットか、人間界では、ペットと言う言葉がるのか、それも良いな―


朱雀は、話についていけずに

とりあえず話を聞いているが、割り込んで話そうとはしない。



燈「えっと、トンカツとチキン呼ぶ??」


―トンカツとチキン!?―


燈「私がつけたあだ名」


核は、燈の言葉に、目が点になっていた


燈は、スマホを取りだして三葉に電話をかける


燈「あ、もしもし、トンカツ?今すぐ来て!」


三葉に何も言わせずに、要件だけ伝えて

電話を切る燈


―神と電話が出来るとは、、こんな人間は見たことがない、、 次の継承者の名は、なんと申す?―


渉「渉です。」


―渉、この娘は一体何者だ?―


燈「本人がいるのに、渉に聞くの?!」


渉は、燈のツッコミに少し戸惑ったが

答えようとしても、何者なのかは、分からなかったので、何も答えられなかった


その時、三葉と四葉が瞬間移動で現れた


四「え!?何でここに!?」

三「何故この場所が!?」


三葉と四葉は驚いていた。


―三葉様、四葉様、、お久しぶりです―


四「核!」


四葉は核に抱きつくと、背中を撫でる


三葉「燈、何故この場所にいるのだ?」

燈「何故って、渉が」

渉「亡くなったじいちゃんが、ここにいけと言ったからです。」


三葉「……そうか、渉が次の継承者だったのか」


三葉は、渉の肩をポンと叩くと

渉の頭を撫でた。


渉は、その優しい三葉の手に安堵したのか

自然と涙が溢れてきて

声を出さずに、涙を流した


おじいちゃんが、亡くなったのを受け入れたのだ


涙が止まらなくて、下を向く

彼女には見せたくない、涙を


三葉は、渉が泣く姿を隠すように、渉の前に立った






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