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天狗堂、池の中の洞窟②


烈、佐丸先頭で、燈と朝顔は後ろからついて行く


朝顔「何で妖怪と、こんなとこ居んのよ…」


朝顔はずっとぶつぶつ文句を言っている

燈「ねーねー朝顔」


燈が、朝顔に耳打ちしていた。


燈「こーゆーとこ来るとさ、宝箱とか置いてあって、財宝ZAKZAKUってやつ、体験したいと思わない?」


朝顔「(この子、本当に能天気…でも、憎めない)お宝ね、何でザクザクの発音良いのよ」


燈「何となく!」

佐丸「おい!水無月燈!」

燈「何!?フルネームで呼ぶの辞めてよね」


佐丸「今は一時休戦だが、覚えておけよ?俺はいつか、お前を殺す」


燈「…ねぇ、タイミングって知ってる?それ今言う?」


佐丸「言う、呑気だからなお前は」

燈「呑気で何がわるいの?」


佐丸「別に悪かねぇが、命狙われてるの自覚しろ、なんなら、ここで殺ってもいいが、師匠がいるし、厄介だからな」


燈「ふーん、ま!殺れる時が来たら、殺んなさいよ、私強いから(ニヤリ)」


燈は、烈の隣に自然に並んだ

朝顔と佐丸が隣同士になった。


朝顔「さっきはありがと、地震の時」

佐丸「あー、別に、俺は女好きだから助けただけだ、お前の足がタイプだしな」


朝顔「///ちょっと、そんな理由で助けるのやめてよ!変態」

佐丸「俺に隙きを見せるなよ?」

朝顔「何で?」

佐丸「襲いそうになる」


超真顔で変態発言する鬼は、朝顔に一角で封じ込められ、ただいま、佐丸は金の紐に縛られて

お散歩佐丸状態だ


燈「なんか犬みたいうける」

佐丸「うけるって言うな」


烈「佐丸は気に入った女は人間でも構わぬのか?」

佐丸「人間は嫌いだけど、この女は別にいい」

朝顔「///ちょっと、この状況で口説くのやめて」


燈「いーじゃん!綿菓子の元夫だけど、クズと付き合ってみたら?」

朝顔「燈、、、、???」

朝顔は物凄い目で燈を見た


燈「さーせん。」


烈「洞窟の奥の方、やはり道が繋がっているな、ここであの少年たちを待とう」



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


嫉妬…嫉妬だよな

これ完全に…


もやっとした正体はこれか


渉「あーーーーーー」

朱雀「っ!びっくりさすな!」

渉「ごめん」


ーちょっとは、吐き出したか?ー


渉「はい。吐き出しました。」

三「自分ばかりが好きで情けないとか、考えてないか?」


渉は、自分の思考を読まれ、ドキっとした


渉「…思ってます…」

朱雀「燈はなー普通の女じゃねぇからな」

渉「お前、なんでそんなに上から目線で言うんだよ?恋愛経験者か?」


朱雀「彼女の2人や3人いた事あるわ!(姉貴の少女漫画を読んでたって事は隠しておこう)」

渉「へーーー」


朱雀「あ!信じてないなその目は」

ー朱雀、嘘は良くないーー


朱雀「リョクガク、本当にもう余計なこと言うなーー」


三葉はゆっくりと燈の事を話す


三「燈と出会った時、表情はどこか、切ないような寂しいような、でも態度は強がっててな、ずっと1人でいたんだ」


渉「……」

朱雀「……」


三「あれは、一人でいるのに、慣れた人間の姿だった、だから、わざと見えるように仕向けた、まぁ、結果、色んな人を巻き込んだがな」


朱雀「え!!」

渉「それ、絶対水無月に言わない方がいいですよ、三葉様」


三「明らかに今はな、選ばれし者だとかで、自分を肯定しているからな、燈は…だが原因は、全て私だ、燈の絵を気に入って近づいたのも、私だ。」


ー神の気まぐれってやつだなー


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



洞窟の中から聞こえたのは

ヴぅぅぅぅぅっと言う低い唸り声


リョクガクは、ピタッと止まる


ーー来るぞーー


挿絵(By みてみん)


すると、毛だらけの木の根っこのようなものが

勢いよく、ビュンと風切って来た


その瞬間渉と朱雀は、修行の成果を発揮し

避けることが出来た


三葉は、バリアでその木の枝を交わして

そのエリアにバリアを貼る


挿絵(By みてみん)


朱雀「なんだあれ?!木?じゃないよな」

渉「毛むくじゃらだったけど、気持ち悪っ、吐きそう」

朱雀「吐くなよ!きたねえーから!」

渉「吐かねぇよ!」


ーーとにかく、本体がある場所に行こうーー



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


本体部分の場所は

池の中とは思えない

真っ暗な所に

鍾乳洞にいるよう

岩には水が垂れていて


地面は、水が少し流れている

日が差し込むように、天井穴が空いているが

池の水は入ってこない


渉「…ここだけ異世界みたいに、変な空間だ」


ー分かるか、ここのエリアは池の中にある、神界ーー


朱雀「はぁ??」


三「ああ、神界だ、でも神の国とは少し違うな」


渉「それってどういう…」



敵はじっとしている

こちらの動きを伺っているようだ


燈「ここ何?何か臭くない!?」


燈達は、少し遅れてこのエリアに到着した


朝顔「あれね、ドロっとした感じの匂い、鼻にくる」

朝顔は鼻をつまんだ



烈「池の中とは思えぬ何だここは」


烈は辺りを見渡して

木みたいに生えている

毛むくじゃらのモンスターに触れた瞬間

捕まってしまった


烈「!!」


ーーここは神界のエリアだ烈攻撃するなーー


烈「神界!?」

燈「え!?どうゆう事!?リョクガク」


ーー戦闘態勢に入るな、刺激すると全滅するこの、黒い何かからは、とてつもない程のエネルギーを感じるーー


その木は岩から生えており

全身が毛むくじゃら

黒いオーラを放つ

全身の毛の中には


無数の目が取り込んでいた


まるで、ここにたどり着いたものを

飲み込んでしまうようなーーー



烈は、言われた通りじっとしていると

するっと、すり抜けた


背を向けずに

元の位置に戻る烈


燈は、そのモンスターの後ろに何か光るものを見つけた。


そうそれは

探し求めていた

封印のヒントだ。


光っていたのは、巻物を縛る紐だった。


その紐が光るのを不思議に思い、燈は少し上を見た。


そこには、わずかな隙間が空いていた。


その隙間から風が吹くたびに、モンスターが反応する。


モンスターは渉の方を見ていた。


渉は動かないようにじっとしていたが、ついにモンスターに捕まってしまった。


長く伸びた毛が渉の首を締め上げ、そのまま宙へ持ち上げる。


渉が薄く目を開けると、彼女が三葉と烈に止められていた。


渉「っ……!」


首を締め付けられ、身動きが取れなかった。



渉の意識が遠のきかけた、その時だった。


一筋の光が闇を駆け抜ける。


次の瞬間。


モンスターの身体が斜めに切り裂かれた。


鋭い斬撃は毛ごとその巨体を断ち切り、渉を拘束していた力を消し飛ばす。


モンスターは目を見開いたまま硬直した。


やがて、その身体に無数の亀裂が走る。


パキッ――。


乾いた音と共に、巨体は崩れ始めた。


黒い肉体は灰へと変わり、風にさらわれるように消えていく。


残されたのは、静寂だけだった。


舞い散る灰の向こうに、一人の男の姿が見える。


抜き放たれた剣の刃には傷一つなく、淡い光を宿していた。


男はゆっくりと剣を下ろす。


ロキ「……ここにも、北欧の入口……、ファフニール………」



ロキは小さく息を吐いた。


そして渉へ歩み寄る。


その姿を見た燈は、咄嗟に前へ飛び出した。


渉を背に庇うように立ち、ロキを睨みつける。


息を深く吸って吐いて、呼吸を整えた渉はロキの方を見た。


渉「ロキ様。」


ロキ「渉、ごめん、北欧の神気にファフニールが反応したんだ、苦しめられた所悪いけど、あの隙間に、弓矢を放って、出入り口を塞いでくれる?」


ロキは、巻物を拾うと、燈にその巻物をポイッと渡した


渉「え!?塞ぐって…」


ロキ「その弓矢はただ君にあげたわけじゃない、君の指名は、北欧の入口を塞ぐことだよ。」


そう言い残すと、ロキは目の前から消えた。



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