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カミーユとロザリーの話  作者: 十月猫熊
第2章 カミーユのお話
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13魔術学院~第5学年 最後の学生生活

前話が長かったから、という訳ではないのですが…短くてごめんなさい(汗)


最終学年になった僕たちは、またすべての授業で一致して、教室移動も、授業中も、昼食時も、放課後も、一緒に過ごした。


幸いにして、最終学年になってすぐくらいに、ロザリーはようやく自分の力と制御能力の折り合いがついたようで、制御力バカ子ではなくなった。


そして、いつの頃からか、僕らは学院内に知らないものはいないペアのうちの一組と認識されていた。


これは最終学年前からそうだったらしいのだけど、僕ら自身がそう認識されていると気が付いたのが五年目だったということだ。

ただ、僕ら以外のペアはみんな恋人同士であり、友人関係にあるのは僕らだけだった。


その認識に気が付いた理由は、本当にたまたま一人でいようものなら、ロザリーの体調でも悪いのか、ときかれるようになったからだった。

それはロザリーも一緒だったようで…まあ実際僕は相変わらず寮で寝込むことはまだ多かったので…一人でいると、みんなが心配してくれるよね、とお互いに笑った。


最終学年の夏季休暇中は、希望者はその希望する就職先を見学したり、職場体験をさせてもらえる制度があった。


僕もロザリーも、魔術師の塔と、魔術師庁と、魔術研究所の3つを体験した。


僕らのような豊富な魔力持ちであるなら、これらのどこでも就職が出来そうだった。


実際、どこに行ってもぜひうちに来てほしい、という熱烈なオファーをロザリーだけじゃなくて僕も受けた。


4年生の初め頃から使い始めた例の魅力ダウンの魔法は、その後、ロザリーと共同で改良を加え、僕はますます少々目を引く一般人程度の認識しかされずにすむようになっていた。


なので、来春の新規採用に向けて、僕の見た目じゃなくて能力を見て、来てほしいと思ってもらえているのだと思うと、嬉しかった。


学院卒業後、女の子の場合は、働かずに嫁ぐことも多い。

嫡男ではない男なら、騎士を目指すこともあるが、僕は体力がないので、無理だった。


なので、僕の場合は17歳になったときに父から継いだハーレ伯爵領に領主としてこもるか、魔術師の塔、魔術師庁、魔術研究所これらから選ぶのが妥当だった。


一緒に体験に行っていたので、顔を見ればロザリーがどこを気に入ったのかなんて聞くまでもなかった。そして、それは自分が面白そうだと思ったものとも一致していた。


魔術研究所。

それが、僕らが選んだ就職先だった。


学院入学前に両親が勧めてくれていたのは魔術師の塔で、魔術研究所ではなかったけど、僕が希望したところを、両親は否定してくることはなかった。


職場体験と、僕の別荘で課題に取り組むくらいで、最終学年の夏季休暇は終わってしまった。

18歳になって体調不良はほとんどなくなり、元気になっていたのに、あまり遊べなかったのは残念だった。


ただ、僕らが別荘に滞在中に、両親が短期だったものの会いに来てくれた。


よく考えたら、僕はロザリーの家に何度も泊まらせてもらっていたけど、ロザリーをうちの領地に連れて行ったことはなく、なので領地にいる両親と会わせたことがなかった。


ロザリーは妖精姫の異名を持っていた母を見て「おお!これこそが妖精のルーツ!なんとお美しい…!」と大興奮していた。


両親はロザリーに会えてとても満足そうにしていた。


自分とロザリーのことばかりで、両親のことにまで気が回っていなかったな、とロザリーと食卓を囲みながら嬉しそうにしている両親をみて、少し反省した。


ロザリーは姉のルイーズがようやく懐妊したので、自分が就職するころには生まれるはずだ、とかを嬉しそうに話していた。


両親は、僕の小さい頃の、当たり障りのなさそうなエピソードをロザリーに教えていて、でも僕らにとっては当たり障りないレベルかと思った話…例えば人生で最初の誘拐は生後五日目であやうく国境を越えそうだった、とかはロザリーにはショッキングだったようだった。



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