第7話 田舎デジャヴュな執務室
「で、知りたいのはこの材料だ。話を聞きたいと思ってな、私の執務室に呼ぼうとしたのだが止められてな。大袈裟なものになってしまった」
えっと…俺に声をかけているのだろうか。
この場合声出していいのかな。
出したとしても擦れてるから王様には届かないだろうけど。
「ああ、そうだった。面を上げよ、発言も許可する」
恐る恐る顔を上げると、玉座に座るのはテレビの中で活躍する人たちの中でも、めったにいないんじゃないかってくらいのイケメンだった。
側にいる人はイケおじだし、ラムネ持ってる人に関しては声まで良いとか。
「ほう。そなた…、やはり執務室で話そう」
俺の顔をじっと見てから玉座を立ち去ってしまった。
「さあ、立ってください。ご案内します」
リテクスさんに助けられ、ふらつきながらも立ち上がると大きな部屋から出る。
そして再び、リテクスさんと脳筋騎士くんに挟まれて歩き出す。
「失礼いたします。陛下の下へ行く前に身なりを整えさせていただきます」
執事の格好をした人が三人来て、無理矢理風呂に入れられ、髪を整えられて用意された服を着せられる。
平凡顔なんで派手な貴族服は似合わないんだが。
これまた用意された姿見の前に立って愕然とする。
あまりにも似合わない。
服に着られています感がすごい。
「お似合いですね。黒髪とヘーゼルの瞳によく映えます」
「うむ。いいな」
リテクスさんと王様はにこにこしながら椅子に座るように促してきた。
「時間がかかりそうですから、お茶をしながらお話しましょう」
なんだろう、よく知ってるこの安堵感と体の脱力感、そして何よりもこの場の雰囲気。
肌で感じた事が絶対にある。
目の前にカラフルなマカロンを乗せた小皿が置かれた。
「今、王都で流行してるお菓子なんです。とってもおいしいですよ」
「これは我も好きだ。食べてみよ」
二人を見て脳裏でパズルのピースがかちりとハマった音がした。
この知ってる感覚、田舎のばーちゃん家に行った時に感じるのと同じだ。
読んで頂きありがとうございます。
一日お待たせしてしまいました。
これから体とよく相談して更新頻度をどうするか改めようと思います。
どうするか決まりましたら、後書き・報告・Xにてお伝えします。
少しでも楽しんでいただけましたら☆を一つでもポチしてくださると励みになります。
これかも応援よろしくお願いします。




