↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソロな異世界冒険録~召喚条件は不明です!?~  作者: 氷村はるか


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/23

第4話 転んだ先は


 いつもの通りに母さんに起こされて食卓テーブルにつき、用意されたあたたかな食事を口に運ぶ。

好物のおかずを取ろうと腕を伸ばすと、背中が引きつって痛みが走る。

 

(マジで痛ぇー。風呂入った時鏡を見なきゃよかった)


「珍しいわね。こんなゆっくりなんて」

「え ? 」


わざとらしく目を丸くしながら壁掛け時計を指し示す。

時刻は朝八時五分。


「…は ? 遅刻じゃん ! 」


慌ててスクールバッグを手にし玄関を飛び出した。

二、三段階段になっているところで何もないのに躓く。


「あっぶなっ ! 」


躓いた時に体に少々、よくわからない浮遊感と違和感を持ったけれど、このままだと顔面から地面にぶつかると思って強く目を閉じた。




------------




 うん。

青い空に白い雲。

頬を撫でる風は澄んでいて気持ちがいい。


それはいい。

いいんだけどさ。


「あ、あのー…大丈夫ですか ? まあ、牢に入れてしまった側の人間が言うのはおかしなことですが」


ははは。なんて後頭部をかきながら苦笑いする声が横から聞こえる。

俺は「あんた誰」なんて訊くことはできず、目の前に広がる光景が信じられなかった。


「な、なんで……」

(なんでまた、牢から外へ続く階段にいるんだ ?! )


ついさっき。いや昨日 ?

母さんに声をかけられて風呂に入ったよな。

鏡に映った背中の傷を見て驚くどころか恐怖で。

朝、学校に遅刻しそうになって玄関の階段でこけた。


(脳内パニックで叫びたいんだが ! )


「本当に辛かったですよね」


再び上手く動かせなくなった体で、頭をゆっくり横へ向けて目を疑った。

線の細い青年は、双子ですかと訊きたいほどにクラス委員長にそっくりで、彼が着ている服を目にしなければ、現実なのかそうでないのかわからない。

ファンタジーアニメに登場する中世の文官服みたいなものを着ている。


「急に倒れてそのまま手当も無しに罪人扱いなんて」


頭上から湯気でも出るんじゃないかってくらい怒ってる。

反して俺は冷静だった。

冷静 ? いや、違うな。

パニックを通り越した冷静だ。


しかし、何がきっかけになってここに来るんだ ?

わからん。

頭を両手で抱えたくても縄で縛られていて動かせない。


「やはりショックが大きいんですね」


線の細い青年(面倒くさいのでこれからは文官くんと呼ぼう)は、可哀そうにと哀れんだ目で見てくる。

いや、勝手に牢へ入れたのはあんたらの方でしょうが。


歩いた先には神殿みたいな、城みたいな、西洋風のでかい建物が聳え立ち、文官くんに縛られていた両手の縄をはずされた。


「リテクス殿、何かされるかもしれませんよ ! 」


文官くんはリテクスさんというのか。

初めて真正面から見たが、やっぱりクラス委員長だ。

俺はそんなことはしないけど、手を出すなと睨んでくるのはこの世界 ? 国 ? の兵士だろう。

なんか華やかな鎧を着てるし、騎士かな。


「大丈夫ですって。何かする気があるのならとっくに暴れていますよ」


一応俺は罪人なんだよな、不本意だが。

こんなに楽観視していいのかね。



読んで頂きありがとうございます。

ストック分が無くなってきましたので、以降誤字脱字が目立ってくるかもしれません。

少しでも面白い・楽しいと思っていただけるよう頑張ります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。